【三山ひろし15周年記念リサイタル開催!】2,700人に感謝の思いを届ける!「誰かの喜ぶ顔が見たい!私の歌の原点」

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 演歌歌手・三山ひろしの15周年記念リサイタル〜ありがとう 感謝を込めて〜 が8月21日(月)大阪・フェスティバルホールにて開催された。関西エリアのコンサートでは初披露となる7月5日リリースの新曲「北海港節」や、長編歌謡浪曲「立花左近」などをはじめとする全25曲が披露され、豪華盛り沢山な内容で展開。2,700人の観客が三山の歌声に酔いしれた。
 開演前に行われた囲み取材では、リサイタルにかける思いを語ってもらった。語られたのは、師匠や応援してくださっている方たちへの感謝の気持ち。三山の人間味溢れる温かな人柄が感じられた取材となった。
 今年デビュー15周年、1年1年を丁寧に積み重ねてきた15年だったと振り返る三山は「沢山の方に応援いただき、特に関西の皆さまに盛り上げてもらって、この15年があると思っています。」と真剣な眼差しで語る。ファンクラブの割合も関西圏の人が多く、大阪・新歌舞伎座では初の座長公演を開催するなど関西に縁のある三山。「東京では勝たないといけない!という戦闘モードですが、地元・高知に近い関西圏に来るとホッとするんです。」と、穏やかな関西弁で記者たちに語る。リラックスモードとはいえ、今回のコンサートにかける思いはとても強いようだ。
 関西でのリサイタル公演が今回初めてという本公演では、三山のギター弾き語り『女に生まれて』や、自身の楽曲を叩きながら歌うのは初というドラムでの生演奏『花恋歌』が繰り広げられた。「東京ではできなかったコールアンドレスポンスで15周年に弾みをつけたい。」と、気合が入っている様子。楽曲のところどころに“ひろしコール”を入れたいと目を輝かせた。
 またこの日は、師匠・松前ひろ子さんとのデュエット『人生援歌』も披露。師匠について「自分を生み出してくれた師匠が本当は2人います。中村先生がお亡くなりになって以降、松前先生がいろんな形で私をサポートしてくださっています。また『人生援歌』の歌詞のように、これからもお互いに助け合っていきたい。」と、にっこり。「師匠やお客様の笑顔が私の喜び。私の歌の原点は、誰かの喜ぶ笑顔が見たいから。」と、デビュー前からお世話になっている師匠への感謝の気持ちを述べた

亡き師匠にも聴いて欲しかった。

 15周年記念曲『北海港節』は、三山自身の人生そのものが投影されている。「1番〜3番の歌詞全て、“漁師”の部分を“歌い手”に変えると私のこれまでの人生が書かれています。レコーディング中、涙、涙で歌えなくなって、歌手になって初めて途中で止めました。」と収録秘話も明かす。「師匠への思いや、自分が歩んできた道のりを噛み締めることのできる良い曲をいただきました。本当は亡き師匠にも伝えたかった。師匠たちにもっともっと恩返しをしたい。」と意気込んだ。
リサイタルでも、人間・三山ひろしを感じて欲しい。
 改めて15周年に対する思いを聞かれて三山は「15年を一口では言えないと思うんです。僕が子育てをしているから余計に思うのかもしれませんが、0歳だった子が中学生になっているわけで。その中で今日の日を見たかった人もいるだろうし……、あの人もおらんのか、あの人もかって……、応援してくださった1人1人の顔が浮かんでくるんです。紅白や劇場公演で座長になって幟旗が立つ時も“待ってるで!”と言ってくださった人たちの顔が浮かびます。そういった人たちのことも思いながら、そして会場で応援してくださっているお客さまにも感謝の気持ちを届けたい。」と涙ぐむ場面も。
 次の20周年に向けて、半歩でも0.1歩でもちょっとずつ進化していきたいという三山。「これからも応援したい!と思ってもらえるような心の通うコンサートや舞台を作っていきたい。今度は何をやるんや!?と思って、常に皆さんにハラハラドキドキしてもらえるように、これからも三山ひろしを作っていきます。」
 来年9月には大阪・新歌舞伎座にて座長公演が予定されている。
取材・文・撮影:ごとうまき