【三山ひろし3年ぶりの座長公演】大立ち回りで客席沸かす!!『三山ひろし特別公演』レポート

撮影:設楽光徳
舞台

三山ひろしの3年ぶりとなる座長公演「三山ひろし特別公演」が大阪・新歌舞伎座で5月31日(火)まで上演中(公演に向けてのインタビュー記事はこちら)。
第一部のお芝居、第二部の歌のステージの二部構成となる豪華かつ充実した公演をレポート。この日も三山ひろしを一目見ようと、多くのファンが駆けつけた。

撮影:設楽光徳

第一部の「いごっそう纏 天までとどけ!!」は、池田政之の作・演出、江戸時代後期の大阪と高知・土佐を舞台に、火消しの佐吉(三山ひろし)が活躍。いごっそう纏の“いごっそう”とは土佐弁で気骨のある男性を意味し、人と人との絆や親子愛をテーマに、当時の時代背景や火消し文化が垣間見れる人情喜劇となっている。共演者には三林京子、前田耕陽、丹羽貞仁などが顔を揃える。
随所にユーモアが散りばめられた本作、火消し役に扮した三山ひろしが鳶口(とびぐち)一つで大立ち回りする姿は実に痛快。幼い頃に生き別れた母(三林京子)との再会シーンには胸が熱くなり、涙する人も。また三山ひろしを象徴する“アイテム”の登場には客席から喝采の嵐が。関西弁を話し、纏を振る男気あふれる三山の姿も見どころの一つ。幕が下りた後も客席は大きな拍手で包まれた。

撮影:設楽光徳

第二部の三山ひろしオンステージ「みやまつり2022 ~名曲100年!歌絵巻!~」は、童謡、唱歌、ポップス、ロックなど、バラエティーに富んだジャンルで激動の100年を振り返るステージに。色とりどりのペンライトの光が会場を舞った。一曲目終了後、セリで昇降し、早着替えして再登場した三山は『ビタミンボイスの三山ひろしです。3年ぶりの座長公演開催、感謝、感激、雨あられ!』と喜びの声を上げた。

撮影:設楽光徳

この日披露された歌を一部ご紹介。自身の人生と重ね合わせたオリジナル曲「四万十川」や100年前に愛された「早春賦」「夏の思い出」などの唱歌や童謡、高度経済成長期に若者を熱狂させたグループサウンズの「ブルー・シャトウ」「亜麻色の髪の乙女」などを熱唱。ほか、昭和の歌姫・美空ひばりや石原裕次郎、クラウンレコードの大先輩・西郷輝彦の名曲を披露し、客席はさらに盛り上がりを見せた。また、令和の曲として菅田将暉の「虹」を持ってくるところにも、三山の選曲のセンスが光る。ほか、多数のオリジナル曲や新曲「花恋歌〜はなれんか〜」も披露され、これぞ“三山歌絵巻”、その豊富で幅広いレパートリーには思わずうなる。そして、ラストを飾る三波春夫の名作・長編歌謡浪曲には歌・演出ともに圧倒される。充実した歌のステージ、三山ひろしの元気な歌声が会場いっぱいに広がり、その名のとおり“ビタミンボイス”が明日の活力となるような素晴らしい公演となった。「三山ひろし特別公演」は新歌舞伎座で31日まで上演中。

※出演者変更のお知らせ「三山ひろし特別公演」出演者変更のお知らせ|新着情報|新歌舞伎座 (shinkabukiza.co.jp)

※第二部 三山ひろしオンステージ「みやまつり2022 ~名曲100年!歌絵巻!~」に、津吹みゆ、白雪未弥、田中あいみが日替わりでゲスト出演!「三山ひろし特別公演」ゲスト出演のお知らせ|新着情報|新歌舞伎座 (shinkabukiza.co.jp)

撮影:設楽光徳

公演概要・チケット

三山ひろし特別公演
公演期間 2022年5月20日(金)~31日(火)
料金 (税込)
1階席 12,000円
2階席 6,000円
3階席 3,500円
特別席 14,000円

チケット三山ひろし特別公演 ○一般発売 | 新歌舞伎座ネットチケット[演劇 演劇のチケット購入・予約] (pia.jp)

新歌舞伎座テレホン予約センター:06-7730-2222(午前10時~午後4時)

 

文/ごとうまき