【中村唯人インタビュー】キラキラ癒し系DKが演歌界に新風を吹き込む!

インタビュー

2025年6月4日、演歌界に新たな風を吹き込む18歳の星が誕生した。茨城県出身の高校3年生、中村唯人。デビューシングル『ほろ酔い風酒場』をリリース。キャッチフレーズは「茨城発!キラキラ癒し系DK(男子高校生)」。その爽やかな歌声とキラキラした笑顔は、Z世代の感性で演歌に新鮮な息吹を注ぎ、一日の疲れを癒し、明日への活力をくれるだろう。2022年10月、テレビ東京「THEカラオケ☆バトル」での圧巻のパフォーマンスを目にした作曲家・田尾将実氏が「この子を育てたい!」と、中村に一目惚れ。以来レッスンを重ね、満を持してデビューを果たした。演歌の伝統を継ぎつつ、若者らしい自由な感性で未来を切り開く中村唯人。その魅力と情熱に迫るインタビューをお届けする。

デビュー曲は人生の応援歌

── デビュー曲『ほろ酔い風酒場』、とっても明るくて元気が出る曲ですね。

中村

イントロからグッと引き込まれる曲で、明るくて元気な雰囲気。デビュー曲にふさわしい、最高の曲をいただきました!

── この曲はお酒がテーマですが、まだ18歳なのでお酒は飲めないですよね。どんなイメージで歌っていますか?

中村


田尾先生には「お酒を飲んでいる感じで歌いなさい」って言われたんですけど、無理ですよね(笑)。でも、歌詞を自分なりに解釈して、深いお酒の歌じゃなく、明るく前向きな感じで歌いました。「一日の疲れを癒して、明日も頑張ろう!」って思ってもらえるような、酒場を舞台にした応援歌なんです。

── 2年後にお酒が飲めるようになったら、最初に何を飲みたいですか?

中村

うちの家系、お酒に弱いんですよ。母は全く飲まないし、僕もたぶん弱い。でも歌にちなんで、ほろ酔いから始めたいかな。急性アルコール中毒とか怖いんで。ワインとかオシャレでいいですよね?

── 『ほろ酔い風酒場』のレコーディングで、田尾先生から印象に残るアドバイスはありましたか?

中村


「ヨロリフラリ」とか、酔ってる感じを色っぽく歌うようにと言われたり、「こぼしたいぐちや文句も」の部分は、もっと感情を込めて、広がるような声で歌いなさいと言われました。「こぼしたい」のところで、声が上にいくような、広がる音の出し方を意識するようにと、ご指導いただきました。毎回勉強になります。

── レコーディングで印象的だったことは?

中村

レコーディングに父とおばあちゃんを連れて行きました。おばあちゃんは昔、歌手を目指していたんです。おばあちゃん、めっちゃ感動してくれて、泣いていました。寒い冬は、おばあちゃんが学校まで車で送ってくれたり、とても優しいんです。おばあちゃん、喜んでくれてよかったです。

── 『ほろ酔い風酒場』は人生応援歌という感じで、酒場が癒しの場所にもなっています。中村さんにとっての癒しの場所は?

中村


ゲームですね! 中2の夏休み、1日12時間やって、40日くらい日の光を見てなかったこともあるんです。フォートナイトとか、最近はエーペックスレジェンズにハマってます。仕事と勉強以外は、ゲームと食事と歌しかやっていないかも。

学校では別人!?

── ミュージックビデオは高校3年生の中村さんらしいですね。

中村


ここでは先生役をやったのが一番恥ずかしかった! 黒板に指をさしてセリフを言うシーンがあるのですが、友達に見せたら「唯人、先生役は似合わないよ」って言われて(笑)。でも、愛のあるいじりなんです。学校では、担任の先生がCD10枚買ってくれたり、友達やおじいちゃん、おばあちゃんも『3枚買ったよ!』って応援してくれて、サインも書きました。周りにめちゃくちゃ支えられています。

── 学校ではどんなキャラなんですか?

中村

超うるさくて、明るい系です。「テレビの唯人は本当の唯人じゃない!」って友達に言われます。「早くお前の素を見せろ!」って(笑)。

── 往復30キロを自転車で通学しているってすごいですよね!

中村


片道45分くらいかけて通っていますが、音楽を聴きながらだとあっという間ですよ。スピーカーで流して、課題曲やいろんな曲をかけて練習しています。

── カップリング曲の『好きすぎて純情』についても教えてください。

中村

この曲はリズム感が難しくて、レコーディングで苦戦しました。ゆっくりなところ、ノリノリなところ、高低差がある曲です。

師匠•田尾将実 氏との出会い

── 田尾先生との出会いは「THEカラオケ☆バトル」がきっかけですよね。3年前、そのときの気持ちは?

中村
信じられなかったです。急に連絡が来て、田尾先生のこともあまり知らなかったから、どんな先生なんだろう?ってドキドキでした。でも、先生は歌の師匠でもあり、人生の師匠。礼儀や人としてのあり方を教えてくださり、とても感謝してます。

── 2年間、茨城から田尾先生のご自宅まで通っていたんですよね。

中村

茨城から田尾先生の家まで40分くらいで、近かったんですよ。毎週土曜日に行っていました。最初行ったとき、びっくりしたんですよ。発声練習のCDを渡されて『勝手にやっていなさい』と言って、先生はレッスンの合間にパスタを作ってくれたり、ゴルフを見たり、将棋をしたりしていて。3時間一人で練習して、終わってから話をするのですが「自分で悪いところに気づけるようにしなさい」って。それが田尾先生の独特なスタイルなんですよね。たまにピアノで直してくださるときは、とても細かく指導して下さいます。

歌手を志したきっかけはクリスタルキングの『大都会』

── 70年代、80年代の曲にハマっていると聞きました。

中村


秋庭豊とアローナイツさんの『ぬれて大阪』にめちゃくちゃハマっています。あと『港です、女です、涙です』も。藤圭子さんの『新宿の女』も好きですね。モノマネとかしちゃうくらい好き。小学校4年生のとき、クリスタルキングさんの『大都会』を聴いてビビビっときて、1日10時間くらい聴いていました。車でもお風呂でもずっと流していましたね。クリスタルキングさんは僕が歌手を志したきっかけなんですよ。

── クリスタルキングの田中昌之さんへの愛がすごいですよね。小学生の頃ライブに行って田中さんにハグしたとか?

中村

はい。気づいたらハグしていました。お父さんに「やめなさい」って言われたけど、嬉しくて感情が抑えられなかったんです。いつか田中さんと『大都会』を歌うのが夢です!

── 好きな女性のタイプは松田聖子さんとフルーツジッパーの櫻井 優衣さんだとか。

中村

聖子ちゃんの髪型も好きなんです。学校で聖子ちゃんを意識してる子がいて、思わず「めっちゃいいじゃん!」って声かけちゃいました。櫻井さんは、レコード大賞で生で見て、めっちゃ可愛くて! そこからファンになりました。

── 中村さん、沢山食べると聞いています。

中村

サッカーをしていた頃はすごかったですね。以前、家族分のおにぎり7~8個、ウィンナー10本、卵焼き1列、牛乳1パック、全部食べちゃって(笑)。親に『みんなの分なくなるじゃん!』って怒られました。中2のとき体重84キロあったんですが、カラオケバトル前に20キロ落として、今は66~67キロをキープしています。

可能性を広げていきたい

── 6月で18歳になられましたね。やってみたいことは?

中村

車の免許を取りたいな。あと、18歳以上じゃないと見れないアメリカのホラー映画とか、友達と映画館で見たい! でも、気持ち的にはまだ高1気分です。18歳って大人ってイメージでしたが、いざ自分がなってみるとまだまだ子どもだなって思います。

── 今後挑戦したいジャンルはありますか?

中村


先輩方から「フォークいけるんじゃない?」って言われてて。演歌以外にもいろんなジャンルの曲に挑戦したいなって思っています。可能性を広げていきたいです。

── 今後の目標は?

中村

近い目標は、日本レコード大賞の新人賞を狙いたいです。あとは、お客さんにいい歌を届けること。田尾先生に「歌だけはしっかりやりなさい」って言われているんで。トークも、少しずつ磨いていきます!

── 最後にメッセージをお願いします。

中村


とにかく明るく、笑顔で歌を届けたいです。喋りはまだ苦手だけど、飽きないように楽しんでもらえたら。田中さんのように、感動を与える歌手を目指してます!

インタビュー・文・撮影:ごとうまき