2023年7月19日に大阪流行歌ライブが心斎橋BIG CATで開催された。今回ステージに登場したのは、 新曲の売れ行きが好調なキム・ランヒ、こおり健太、おかゆ。 推薦曲コーナーでは森川大輔、美怜さくらと5名の歌手が登場し、 真夏の大阪流行歌ライブを盛り上げた。
トップバッターは、美怜さくら。ホリデージャパン所属、 2023年3月にデビューしたばかり。デビュー曲の『さよならが 言えなくて』を透明感ある歌声でしっとりと歌い上げた。
次に登場した森川大輔は、 司会の水谷ひろしも太鼓判を押すほどの実力の持ち主。 かつては会社員として働いていたが、 歌の道で生きていくために退職。 母が作詞した楽曲でデビューしたという親孝行な一面も。「 横浜アバンチュール」、カップリング曲「大阪レイニーブルー」 を力強く歌い上げた。
続いてステージを飾ったのは、 大阪流行歌ライブには2回目の出演となる おかゆ。デビュー前から各地のスナックで“女流し” として活動し、2019年には47都道府県を制覇している。『 赤いひまわり』や、演歌・歌謡曲シングルランキングでは初登場、 第1位を獲得した『渋谷のマリア』、そして「雪舞桜盤」 に収録されたカップリング曲『雪舞桜』などを披露。 アコースティックギター片手に、情感を込めた歌声が響き渡った。 流しの活動をしている当時、 リクエストをされて歌えず悔しい思いをしたという やしきたかじんの『東京』を歌う場面も。「私を検索する際は“ おかゆ 歌手”で検索してくださいね。“おかゆ”だけだと、 お粥の作り方が出てきますよ(笑)。」と、 ユーモアを交えながらアピールした。
次に登場したこおり健太も、5月17日に発売した『しろつめ草』 の売れ行きが好調だ。今年デビュー15周年を迎え、 女歌一筋で歌ってきたこおりにピッタリな幸せソング。「 大阪の人は丸いのが好きでしょ?たこ焼き、お好み焼き、 こおり健太!(笑)。」と、軽妙な話術で客席を沸かし、 会場は大いに盛り上がった。 ノリの良さと面白さは関西人も顔負けだ(こおりは宮城出身)。『 乗換駅』『忘れ針』『しろつめ草』と、そのカップリング曲『 恋は上機嫌』などを安定感ある伸びやかな歌声で届けた。
ラストを飾ったのはソウル出身のキム・ランヒ。 1993年に歌手デビューし、今年でデビュー30周年を迎えた。 「無口な女キム・ランヒです。若返りのためにも、 もっともっと拍手して〜!!」と、冗談を交えながら、 歯に衣着せぬトークで客席を盛り上げる。『大阪純情』『 あんたの大阪』、浜圭介が手がけ、故郷をテーマにした『ソウル』 、そして4月19日に発売され、 じわじわとランキング上位に上がってきたデビュー30周年記念曲 『望郷トラジ』を届けた。この曲は、もず唱平・ 杉本眞人の書き下ろしで、韓国の民謡を取り入れている。 パワフルで伸びやかな歌声に観客達は聴き入った。
来月の開催は8月23日(水)で、出演者は永井みゆき、 真木ことみ、渡辺要、岡本幸太、山田 壽一が出演する。
取材・文/ごとうまき