【いずれ誰もが通る道】認知症と介護、親子の絆を描くヒューマンドラマ『ファーザー』
誰しも平等にやってくるものが「老い」、遅かれ早かれ必ず訪れるのが「死」である。 しかしどのような老い方をしていくか、死んでいくかなんて誰にも分からない。 本作に“希望”というものはない。介護や認知症といった問題に正面に向…
誰しも平等にやってくるものが「老い」、遅かれ早かれ必ず訪れるのが「死」である。 しかしどのような老い方をしていくか、死んでいくかなんて誰にも分からない。 本作に“希望”というものはない。介護や認知症といった問題に正面に向…
旅先で出会ったもう二度と会うことのない人との何気ない会話、別れた恋人の香り、あの人が好きだった音楽、旧友が救ってくれた何気ない言葉。生きていれば何かしら、ふとした瞬間に過去のあれこれが鮮明に甦ることがある。過去は書き換え…
わたしには“全く響かなかった”、“理解できなかった”というのが予備知識などなく本作を観た一回目の感想。『戦場のメリークリスマス』は1983年に公開され、大島渚監督が第2次世界大戦中のジャワの日本軍捕虜収容所を舞台に、日本…
ラストに思わず涙する。予備知識なしでも楽しめる作品 『シカゴ7裁判』は、1968年シカゴで開かれた民主党全国大会での暴動によって裁判にかけられた7人(実際には8人)の被告たちと、あらゆる手を使って彼らを有罪にしようとする…
紙の本でなきゃ嫌だ 本は旅と似ている。本は我々を未知の世界に誘い、可能性とエキサイティングな体験をいくつも与えてくれる、おまけに旅より安価で持ち運び可能、人生の豊かさってお金や物質的なものよりも、どれだけの知識や学びを得…
誰しもが自分の夫(妻)がまさかモラハラ、パワハラ、身体的・心理的暴力をする人だと思って結婚なんかしない。結婚前はあんなに優しかったのに、入社した会社が入社前と全く違う!なんてこと、ざらにある。 DVだけに限らず、いじめや…
美川憲一の『さそり座の女』 誰もが一度は耳にしたことがある曲でしょう。 “いいえ私は さそり座の女 お気のすむまで 笑うがいいわ あなたはあそびの つもりでも 地獄のはてまで ついて行く 思いこんだら いのち いのち い…
本作は人によって好みが分かれる作品である。120分と長編作品でありながらエンタメ要素はまるでない。間のとりかた、映像から読み取る情報と空気感、圧倒的な映像美は言うまでもないが、とりわけ詩的で文学的な要素が強い。風や雨音、…
完璧な宇宙飛行士がいないように、完璧な母親(父親)もいない。 働くママが7割越えとなり専業主婦が絶滅危惧種になりつつある昨今、かつて日本に蔓延っていた“三歳児神話”はすでに崩壊しつつある。社会はワーキングマザー達が活躍で…
『タイタニック』のヒロインローズ役のケイト・ウィンスレット×『ストーリー・オブ・マイライフ』のシアーシャ・ローナンが魅せる、性別を超えた“愛の物語”。 現在公開中の『アンモナイトの目覚め』は、前回の『彼女』に続き同性愛作…