あらゆる自己啓発系の本などに書かれている成功法則を、エビデンス(証拠)と照らし合わせて本当かどうかを見ていくという本です。発売されたのは2017年ですが、今回新しく出た文庫版にはコロナ時代を生き抜く方法が新規収録してあります。
自己啓発を科学する
この本の著者エリック・バーカーは、大学を卒業してハリウッドで脚本の仕事をした後に2009年から個人ホームページの運営をし、最初はインターネットの伝道師(グル)たちのインタビュー動画を載せていたが、やがて自分でブログを書くようになる。
それがBarking up the wrong tree(間違った木に向かって吠える)で、いまや30万人の登録者をもち、『ニューヨーク・タイムズ』や『ウォール・ストリート・ジャーナル』などでも紹介される人気ブロガーだ。(引用元=https://gendai.ismedia.jp/articles/-/53363?page=2=)
自己啓発本に載っている成功法則って、本当に正しいの?成功者や著者の個人体験をもとに書かれているので、実はたまたまその人が運が良かっただけとか、当時の時代や環境が整っていただけだとか、エビデンスに乏しいものが多いんです。
見出しに引き込まれる!
第1章 成功するにはエリートコースを目指すべき?
第2章 「いい人」は成功できない?!
第3章 勝者は決してあきらめず、切り替えの早い人は成功できないのか?
第4章 なぜ「ネットワーキング」はうまくいかないのか
第5章 できると自信を持つには効果があるか?
第6章 仕事ってバカ・・・それとも、ワーク・ライフ、バランス?
結論 本当に人生を成功に導く法則は何か・・・
特別付録 コロナ時代を行く抜くために
タイトルの中でも特に気になる項目をいくつか紹介
・偉大なリーダーの偉大な条件
・なぜ高校の首席は億万長者になれないのか
・「最も幸せな国」の人の特徴とは?
・実社会で「しっぺ返し戦略」はどのくらい有効か
・子どもの将来の幸福度を予測する「正確なファクター」は何?
・「時は金なり」は間違っている
・引き寄せの法則は脳におよぼす悪影響と現実を本当に変える方法”WOOP”
・世界を変革するものに共通の経験(あなたがそうしたいかはともかく)
・自信がないにも二大メリットがある
・ストレスを消す特効薬は「コントロール感」
などなど思わずページを開いて、早く結果が知りたくなる項目ばかりが並んでいます。アメリカ的なストーリーなのも面白い。衝撃を受けるかもしれませんが、この本を読んでからのあなたの価値観が覆されるはず!佳作です♪まだ読んでいない人は是非。
文/ごとうまき