ジョニー・デップ主演、余命180日の大学教授が残された時間をどのように楽しくありのままに生きるか。人生の愛おしさを見いだしていく姿をユーモラスに描いたヒューマンドラマ。
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あらすじ
ジョニーデップ演じる大学教授のリチャードは肺がんで余命半年と告げられる。がん告知を受けたその晩、妻と長女に話そうと思った矢先、長女からは自分はレズビアンだと告げられ、妻の口からはチャーリーが働いている大学の学長と不倫していることを告げられ、自分が余命半年と言い出せなくなってしまった。自暴自棄になった彼はそこから何かを振り切り人が変わったようにありのままに自由奔放に生きることを決意。ところかまわず酒、タバコ、マリファナを楽しむリチャード。ある時は出会ったばかりのパブの店員を光の速さで口説きトイレでSEX、自分の学生に(男子学生)フェ◯させたりとやりたい放題。しかし、やがて自らの“終わりの日”を意識し始めるリチャード、終盤は人生の愛おしさに気付いた彼の「さよなら」は胸に迫る言葉で締めくくられる。
リチャードが自分が残り僅かであることを唯一知っているのは親友のピーター、余命180日と聞くと私たちは残りの人生をどのように過ごすだろうか。余命180日、少し重くなりがちなテーマをコミカルに描いているところがとても新鮮。リチャードのような生き方ってなんてカッコいいんだろうって。
ジョニーデップの色気と渋さにやられました
ジョニーデップファンの方はもちろんチェックされましたね?彼の引き算演技素晴らしかったですね。そして何より「色気がやばい」すごくないですか?こんな教授いたら反則でしょう。鍛え上げられたカラダとこんがりした肌、とくにこの映画での髪型は素敵ですね。世の中の中年男性はこんな型をしてみては?!
死ぬときはみんな一人
私たちが平等に与えられたものは”老い”と”死”、それが人によって遅いか早いかの違い。必ずやってくる自分の”死”。日々の忙しさにかまけてきちんと死と向き合おうとしない、または避けている。この映画を観てそんな自分自身の胸の内と対話し、死生観について改めて考えさせられるのではないでしょうか。
笑いあり涙ありの作品で、特にラストのほうの娘とのシーンは号泣です。
印象に残った言葉・・存在しているだけでなく今を生きろ。責任を負って行動し、自分に正直に生きろ。
チャンスは一度きり、逃すな、大切なのは善く生きること。
人生をその手につかめ、そして人生を楽しめ。
破綻した夫婦関係とレズビアンの娘、そして親友ピーター
“死”とどう向き合うかが最も大きなテーマですが、この作品には「結婚の意味」「ジェンダーの多様性」「男の友情」についても考えさせられます。リチャードはギリギリまで妻に病気のことを話ませんでした。しかも直接話さずに、ある場所で。愛し合っていたのでしょうが、このドライさが逆に爽快。レズビアンの娘に対する彼の対応も父親として満点ですね。そして親友ピーターがなによりいい味出していてこんな友達いたら最高だなと見てました。色んな意味で”外しの美学”がこの作品にはちりばめられています。
上映館情報
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