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絵本の世界観がホテルに!大人がワクワクする隠れ宿をご紹介!
はじめに、今、時代の寵児ともいえるキングコング西野亮廣氏が手掛けた絵本「えんとつの町プぺル」はご存じでしょうか?西野氏が脚本・監督し完全分業制(イラストレーター・クリエーター総勢33名)で製作、そして絵本を全頁無料公開するという業界の常識を覆した手法にも関わらず、累計発行部数42万部を超え、舞台「えんとつ町のプぺル」も大ヒット。さらに2020年12月には映画も公開予定だ。
「えんとつ町のプペル」の美しい世界観、細部にまでこだわりある幻想的な描写に繊細なタッチ、心に響き渡る詩、読んだ人の多くが涙しプぺルの世界に引き込まれた。そしてこの絵本に込められているメッセージは今の時代・社会を生きる私たちのバイブルとなり得るのではないか。
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「えんとつ町のプぺル」の世界観を再現したスナックCandyやコワーキングスペースのZIPなど、この絵本の世界観を再現した施設も多くできている。そして今回新たに「えんとつ町」に実際にあるような宿泊施設が大阪に誕生しようとしている、今回ご紹介するのは「頓堀宿泊室 TOMBORI GUEST HOUSE」。
「頓堀宿泊室 TOMBORI GUEST HOUSE」とは?
場所は大阪・日本橋、ミナミのど真ん中であり、道頓堀の有名なグリコの看板からもすぐ、黒門市場からも近い、まさに大阪の一等地に「えんとつ町」の世界が間もなく完成する。今夏のオープンに向けて着々と出来上がってきている。
プロジェクト発起人
このワクワクするプロジェクトを立ち上げたのが、毛利英昭さん。
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毛利英昭さん
毛利さんは不動産会社株式会社リンクスの代表取締役であり、一般社団法人大阪府トライアスロン協会の理事をされている。一方で大阪を盛り上げるためのエンターテイメントとして、西野亮廣氏、堀江貴文氏などの著名人の講演会を主催したりなど多岐にわたって様々な事業展開や活動を行っている。その活動の基盤となっている想いには「大阪、関西を盛り上げたい、大人や子どもがワクワクするコト、モノを創りたい」といった大阪LOVERな気持ちがある。そんな中、今回のプロジェクトは毛利さんにとっても新しい挑戦で、遡ること去年11月、西野亮廣氏の講演会の打ち合わせで関係者と話している際に自身の想いを話したところ、そこからプロジェクトが進んでいった。
プロデューサー
そしてこのプロジェクトを語るうえで重要な人物が、空間デザイナーで一級建築士の只石快歩さん。これまでの西野さん関連の個展やイベント、全国各地のスナックCandy、エッフェル塔の光る絵本展や「天才万博」、ラオスの小学校などを手がけている。毛利さんのプロジェクトに賛同し、頓堀宿泊室をプロデュース。「えんとつ町」の世界観を惜しみなく再現している。ちなみにこの頓堀宿泊室のネーミングは西野氏と只石さんとで考案されたらしいです。
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只石快歩さん
内装工事はスケルトン状態から、1月に現地調査、2月にデザイン案が出来上がり、3月に着工し完成は間近とのこと。夢の実現までもうすぐだ。
「えんとつ町」の世界観を作る職人たちの魔法
この記事を読んでいる皆様、どんな感じなのか気になりませんか?少しだけですがご覧ください。
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エントランス部分
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絵本に描かれているランタン
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こちらは照明のスイッチ、きっと何度も押したくなる(笑)
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「エイジング塗装」が施された床
※「エイジング塗装」とは、家具や建具の表面に重ね塗りを施したり、塗膜をわざとはがすことによってアンティークのような古めかしい風合いに仕上げる工法。
只石さんの職人魂
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只石さんの手書き。「神は細部に宿る」とはこのことだ。
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【クラウドファンディング】未完成の頓堀宿泊室を貸切、特別な体験と時間を過ごしてみませんか?!
今回の頓堀宿泊室をオープンするにあたって吉本興業がプロデュースするクラウドファンディング「SHILKHAT]で、現在支援者を募集中とのことだ。 クラウドファンディングページ
・プロモーション動画制作費(動画編集や演奏家ユニットPrimoによるBGM制作)
・WEBページ制作費
・内装工事代の一部と民泊準備運営費
・クラウドファンディング手数料に充てる予定 とのことです。
大人もワクワクするようなファンタジーの世界観。より多くの人に夢や希望を与えたい
内装工事は只石さん率いる職人さんたちが手掛けているが、なんといっても職人さんたち自身も完成までをワクワクし、楽しんで造っているということ。頓堀宿泊室はそれほど大人がワクワクやドキドキを楽しめる空間だということが言える。今回の新型コロナウィルスによる影響により、様々なエンターテインメントが失われている。みんなが笑顔になれるようなエンタメを提供し、少し落ち込んだ社会、夢や希望の灯火として、大阪、関西、いや日本を元気にしたい。そして映画の公開される頃には世界中から大阪に旅行に来てもらい、この「えんとつ町」の宿泊施設【頓堀宿泊室】に泊まりに来てもらえたら嬉しい。毛利さんのプロジェクトにはそんな想いが込められている。
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毛利さんと西野さん
頓堀宿泊室に関して現在公表している情報は広さ40㎡、シングルベッド2台のツインルームで収容人数は原則として大人二名様まで(子供二名まで可)、是非お子様とファミリーでご利用くださいとのことです。
参考資料、URLなど
KANSAIPRESS編集部から
今回ZOOM取材という形で毛利さんにお話を伺いました。毛利さんの本業である株式会社リンクスは創業12年目、毛利さんの大切にされていることは「人とのつながり」。お客さんや協力会社、取引先などといった全てにおいて「人」を常に大切にしているとのこと。そのポリシーが企業理念にも通じている。今回のプロジェクトもまさに「人」とのつながりやコミュニティがもたらした賜物である。今は会いたい人に会えなかったり、大勢の人が集まることが難しくなっている。私たちは「人」を強く求める生き物であるということを今回の自粛生活により再認識した。だからこの外出自粛期間が終わったら、大切な人や大好きな人、また仲間と一緒にワクワクする体験をしてほしい。大阪に新たなエンタメが生まれることにより、大阪・関西が活性化され、多くの人たちが笑顔になれるように。
取材・文/後藤麻希