【純烈・白川裕二郎、岩永洋昭インタビュー】「岩永の肉体美は必見!大阪でドカーンと笑いを起こします!」

インタビュー
 国民的グループとして絶大なる人気を誇るムード歌謡コーラスグループ・純烈。2023年1月1日から新メンバー・岩永洋昭を迎えてリスタートを切り、第74回NHK紅白歌合戦には連続6回目の出場も決まった。そんな彼らの座長公演『新歌舞伎座開場65周年記念 新春 純烈公演』が2024年1月6日(土)〜22日(月)まで大阪・新歌舞伎座にて開催される。本公演は第一部にお芝居、第二部に歌のステージと、新春らしい豪華で心躍る時間が届けられる。
今回公演に先立ち、白川裕二郎さんと岩永洋昭さんにインタビューを実施。新歌舞伎座公演への意気込みや見どころ、岩永さんには加入してからこれまでを振り返っていただき、それぞれの想いを語っていただきました。2024年、純烈はどの様なストーリーを刻むのだろうか──。

一部のお芝居は関西版にブラッシュアップ!

── 新歌舞伎座での座長公演は今回が初めてとのことですが、現在の心境は?
白川
2014年に新歌舞伎座で前川清さんの納涼公演に出演させていただきました。あれから10年、あの頃は新歌舞伎座で座長公演にできるなんて夢にも思っていませんでした。今年から岩永も加入したので、この座長公演で新生・純烈を関西の皆さまに見ていただきたいです!
岩永
加入1年目にして新歌舞伎座で座長公演に立たせていただけることに感謝しています。全てにおいて初めて尽くしですが、全力で頑張りたいと思います。
── 第一部のお芝居『ハリウッドスターになりたくない!』はどのような物語ですか?
白川
歌とダンスがたっぷりなミュージカル要素の強いステージとなっています。舞台は1930年代のニューヨークとなっていますが、その設定を無視した関西弁が入っていたり、コミカルな要素も沢山あって、皆さまに楽しんでいただける内容となっています。
白川
僕が演じるのは、しがないサラリーマンがひょんなことからハリウッドスターを目指すようになり、いつしかスーパースターになっていくという役です。僕がどのように変わっていくかにも注目してもらえたら嬉しいです。
岩永
僕は笑いを多く担う役で、9月の明治座での公演は滑り知らずだったんですよ……(笑)。
白川
いや、相当滑りまくっていたよ(笑)。大阪の皆さまは笑いに厳しいからね。
岩永
笑いの聖地・大阪では、アドリブの部分を関西版に変えるか、そのままにするか……。そういった部分も小川菜摘さんや曽我廼家寛太郎さんに相談しながら、ブラッシュアップしていこうと思っています。
── 『ハリウッドスターになりたくない!』の見どころは?
白川
岩永くんが最初に登場するシーンです。ある映画のワンシーンをオマージュした場面があって、そこで岩永くんの鍛えられた肉体美を存分に見ていただきたいです
岩永
今、空き時間にトレーニングをして身体を作っています。あとは日替わりで、僕のアドリブで皆さまを笑わせます!明治座公演では7割滑っていたので、今回の公演では僕の中ではリベンジのつもりです。大阪でドカーン、ドカーンと笑いを起こしますので(笑)。楽しみにしていてください。
── 共演者の皆さまからはどのような刺激を受けていますか?
白川
曽我廼家寛太郎さんのお芝居は、台本があるのに台本がないみたいに演じられます。間のとり方も上手で滑り知らず、凄いなって思います。きっと純粋にお芝居が好きなのでしょうね、常に目が笑っているんです。寛太郎さんが出ているシーンは場がイキイキとします。
岩永
寛太郎さんはアドリブ一つにしても、自分だけでなく僕たちも引き立たせてくださるように笑わせてくださいます。これは真似できないです。舞台は映像と違ってやり直しがきかないから、これまで僕は舞台に対して苦手意識がありました。だけど今回このお芝居を経験することで、セリフを噛んでも飛ばしても、それも笑いに変えることができるから、怖いことではないと思わせてもらえました。毎日のことなので、いろいろとハプニングもあります。それらも含めて“the純烈”なのかなって思っています。

心躍る歌謡ショーは握手コーナー、誕生日のお祝いと盛り沢山

── 第二部は、純烈コンサート2024『スーパー︎♨スター』こちらも盛り上がりそうですね。
白川
紅白歌合戦で歌わせていただいた曲や、先輩方の往年の名曲、ご当地ソングなどをお届けします。また、お客さまの元へ降りて握手をするコーナーや、当日お誕生日の方を「純烈のハッピーバースデー」に合わせてお祝いするコーナーもあって、3時間半たっぷりと楽しんでいただけます。
岩永
僕の初めてのソロ歌唱「汐風ららばい」もお届けします!そろそろカバー曲も歌わせてもらいたいので、もっと練習を頑張ります。
白川
第二部の歌謡ショーの為に作っていただいた舞台セットも豪華で!これまで純烈のコンサートでやってこなかった巨大LEDパネルを使った演出もあって、新春らしい華やかなショーになりますので期待してください。
── 座長公演に対するイメージは?
白川
僕たちはグループでやっていますが、多くの方はお芝居、歌のステージからMCまで一人でされます。これって超人じゃなきゃできませんよね。その点僕たちは、おしゃべり担当はリーダー(酒井一圭)、細かい部分を担うのは後上(後上翔太)、僕は歌というように、グループならではの助け合いができるので、乗り切れるのではないでしょうか。4人いる分、お客さまに対して目配せができるのは利点でもありますね。
──大阪公演の期間中、楽しみにされていること、行きたいところはありますか?
白川
新歌舞伎座のすぐ近くにあるハイハイタウンに行きたいです。2014年に初めて行ってから「こんなパラダイスのような場所があるんだ!」って衝撃を受けました。大阪には安くて旨いお店が沢山あるから、楽しいですよね。この期間太らないように気をつけないと。
岩永
僕も寛太郎さんもお酒が好きなので、座組の皆さんと一緒に飲みに行くのも楽しみです。

最初は戸惑いがあった

── 岩永さんは、今年1月に加入されてから怒涛の日々が続いたと思います。この11ヶ月を振り返っていかがですか?
岩永
記憶にないぐらい忙しかったです。まず加入して1週間ぐらいで曜日感覚がなくなりました(笑)。9月にこの公演を明治座でさせていただいた時に1日休んだだけで、その後は福岡から札幌、旭川などといった長距離の移動を繰り返しています。だけど僕が純烈に加入することで、自分が思っていた以上に周りが喜んでくれます。僕の母はもう亡くなっているのですが、代わりに伯母が長崎で応援してくれています。僕が載っている新聞を毎回買って、仏壇にお供えしてくれる。周りの支えや応援が何よりの力になっています。
──白川さんはそんな岩永さんを側で見ていてどのように感じていますか?
白川
純烈の人数が減ることはあったものの、新しいメンバーが入ってくることが初めてだったので、僕たちも手探りで岩永を迎えました。正直言うと、岩永は半年ぐらいで辞めてしまうんじゃないかって思っていたんですよ。純烈って外から見るとワイワイと楽しそうに見えますが、中に入ると結構ハードで忙しくて。日に日に岩永が疲弊していくのが目に見えて(笑)。彼の身体が壊れるんじゃないかと心配していました。よく11ヶ月耐えて、さらに紅白出場の夢も叶った。岩永を支えているご家族や親戚の方たちの力も大きいと思います。
── 岩永さんが加入されてから純烈はどのように変化しましたか?
白川
岩永は新メンバーなので、歌やダンスを最初から覚えないといけません。僕のように10年ぐらいやっていると、始めた頃の気持ちや、基礎が見えなくなったりして……。初心を忘れてはいけない、ということを彼から学ばせてもらっています。
──岩永さんが純烈に加入して、加入前に抱いていたイメージとの違いや驚いたことはありますか?
岩永
忙しいとは聞いていましたが、これほどまでに忙しいとは思ってもいなかったし、思っていたことと真逆だらけでした(笑)。ただ、歌やダンスは元々苦手で俳優時代も避けてきたから、歌やダンスが大変だということは目に見えていました。何よりも家族との時間が減ることに対してリーダーが心配してくれて、家族に会って話をしてくれました。今はみんな万全の体制で支えて、応援してくれています。

2024年もチャレンジの年に

──2024年は純烈にとってどんな年になりそうですか?
白川
純烈の弟分になるようなグループを作る予定ですし、日本武道館でのコンサートも目標にしています。もちろん、紅白歌合戦7回目の出場も……!毎年いろんなことにチャレンジさせてもらっているので、2024年もチャレンジする年になるのではないでしょうか。
岩永
これまでは同じ芸能界にいたものの、全く違うところにいたので、最初は戸惑いや緊張もありましたが、少しずつ慣れてきてお客さまにも笑顔が増えたね、と言われるようになりました。僕はまだ、歌やダンスなど未熟な部分が多いので、もっとブラッシュアップして成長していけるような年にしていきたいです。

公演概要・チケット

新歌舞伎座開場65周年記念
新春 純烈公演
公演期間 2024年1月6日(土)~22日(月)
料金 (税込)
●昼の部(12:00開演)
1階席 13,000円
2階席 6,000 円
3階席 3,500円
特別席 13,500円

●夜の部(17:00開演)
1階席 11,500円
2階席 5,500 円
3階席 3,500円
特別席 12,000円

チケット新春 純烈公演 ○一般発売 | 新歌舞伎座ネットチケット[演劇 演劇のチケット購入・予約] (pia.jp)

新歌舞伎座テレホン予約センター:06-7730-2222(午前10時~午後4時)

取材・文・撮影:ごとうまき