“タイムループもの”から新たな秀作が誕生!
カリフォルニアの砂漠のリゾート地パーム・スプリングスを舞台にある結婚式に参列した男女が、何度も何度も“結婚式当日の朝”を繰り返す。ループから抜け出そうと二人はあらゆる手を使って試行錯誤を繰り返すが、いつの間にか2人はやがてその“世界”に居心地の良さを覚えてしまう。果たして二人はループから抜け出すことが出来るのだろうか?
キャスト
何十万回とループの世界にいる主人公ナイルズは「ブルックリン・ナイン-ナイン」のアンディ・サムバーグで製作も兼ねている。同じく主演のサラ役に「ウルフ・オブ・ウォールストリート」や「ブラック・ミラー」などのクリスティン・ミリオティが、「セッション」や「ララランド」でお馴染みJ・K・シモンズが謎の老人役として出演している。
あらすじ
パーム・スプリングスで行われる“妹の結婚式”に出席したサラは幸せムードに馴染めずにいた。それもそのはずさらにはある大きな秘密が・・・。式の最中にナイルズという男性と出会う。二人は意気投合し、一緒に式を抜け出し二人はイイ感じになる。しかし突如異常事態が!なんと弓矢を持った老人がナイルズを追いかけ彼を襲撃、一目散に洞窟に逃げ込むナイルズを追いかけたサラは赤い光に包まれ気を失ってしまった。目を覚ますと、そこは結婚式当日の朝だった。そこから奇妙なタイムループの世界が始まるーー。サラがナイルズを問いただすと彼はすでにループにハマっていて、何十万回と同じ日を繰り返している。さらに弓を持って追いかけてきた謎の老人も同じくループにハマっており、不定期にやってきてはナイルズを襲撃し復讐してくるという。果たして二人はタイムループの世界から無事抜け出すことができるのだろうか?
レビュー
まるで旅をしているような感覚。
本作の“タイムループ”は物理的なタイムループとナイルズやサラの空虚感や人生における迷い心の内のタイムループも同時に描いている。
そして私たちの日常生活や心情の中でも“タイムループ”は潜んでいて、身近な例で言えばドラッグ、酒、タバコ、セックスなどの“依存症”も言ってしまえばタイムループのようなものかと。
個人的には「結婚」にまつわる事ついても、少しばかり考えさせれる作品でもあった(私は結婚というものに対して多くの人とは少し異なる価値観を持っているので)。
それにしても、砂漠のリゾート地「パーム・スプリングス」は、なんて開放的で美しい場所なのでしょう。死ぬまでに生きたい場所リストに即仲間入り。こんな場所なら愛する人と一緒に永遠にタイムループしていても悪くないかも?!とナイルズの気持ちに共感してしまったり。
ナイルズの熱い思いに対して、サラのあっさりしたツンデレ、これが可笑しくて可愛くて。だけど最後にはしっかり胸キュンさせてくれる感じが最高!痛快ラブコメ+タイムループものが鬱々とした気分を吹き飛ばしてくれること間違いなしの作品だ。