【真田ナオキ インタビュー】「僕にとってライブは“欲”であり、自然体でいられる場所」

インタビュー

人気演歌歌手・真田ナオキのニューシングル「246」が2024年5月22日(水)に発売された。2024年6月3日付のオリコン週間演歌・歌謡シングルランキングでは第1位を獲得。今作も師匠・吉幾三が作詞、作曲し、疾走感溢れる真田らしいナンバーとなっている。関西プレスには3度目の登場となる真田にインタビュー。「246」にかける思いや“2024 サマーツアー東京&神戸”について、さらに自身の恋愛観やプライベートに至るまで幅広く語っていただきました。

今作も“真田節”が炸裂!

── これまで「恵比寿」や「渋谷でどう?」と駅に関連するタイトルが多かったのですが、今回は国道246号がタイトルに。246号には馴染みがあるのですか?

真田
国道246号をご存知ない方もいらっしゃいますが、若い頃によく通ったとか、それぞれ皆さん思い出のある場所のようです。国道って、いろんな人生が通り過ぎる場所なんだと痛感しています。ヤクルトファンの僕は神宮球場によく行っているので、その度に通っているんですが、実は246号のことを知らなくって……。MVの撮影で神宮球場のところじゃん!って初めて気付きました(笑)。

── 車は運転されるとのことですが、国道246号を通ると歌を意識されますか?

真田
それが全然なんですよ(笑)。気づけば「あ、通り過ぎてた」って感じで。関東圏で仕事がある時は、毎回自分で運転して仕事場に行っています。車の中で歌を覚えたり、練習したり、自分の中ではとても貴重な空間なんです。

── 今回も師匠の吉幾三さんが作詞、作曲をされましたが、初めて聴いたときの感想やレコーディング時の様子を教えてください。

真田
キャッチーで遊び心が溢れた面白い曲だと感じました。歌詞は師匠の思い出をモデルに書かれたのだと思います。「恵比寿」のイメージが強いファンの方からは原点回帰したような感覚を持ってくださっている方が多く、僕自身も気に入っています。レコーディングはぶつかり稽古のような感じでした。師匠に“真田節が足りない!”と言われていたのですが、今でも真田節が何なのかよく分かっていなくて(笑)。だけど、きっと“自由度”なのでしょうね。若手の歌手と比べると、オリジナルもカバー曲にしてもかなり自由に歌っているので。

── MVでは青山周辺で撮影して、グリーンバックも駆使されたとのことですが、印象的なエピソードはありますか?

真田
初めてのグリーンバックでの撮影は苦労しました。寒い時期の撮影で、花粉も飛んでいたので。僕、花粉症が酷いんですよ。で、髪やスーツの揺れを表現しようと大きな扇風機を用意してくださったんですが、実際の映像を見ると全然揺れてない(笑)。ただただ、僕がやたら瞬きをして涙目になっている。是非注目してご覧ください!

子どもの頃は、同じ女の子に30回ぐらい告白したことも

── 歌う際にイメージしていること、意識している部分は?

真田
付き合って間のないカップルか、付き合う直前のカップルを描いているのだと思っています。意識している部分は、“ノリ”とそこから引き算をしていくこと。サビの「246〜」の部分はコーラスも入っているので、お客さんもコーラスに合わせて歌ってくれる。会場に一体感が生まれて楽しいです。

── 青山通り盤「SA.KU.RA」、駒沢通り盤の「伝えるよ」は「246」とはまた違った声色と歌い方。どちらの曲もとてもグッときます。

真田
「SA.KU.RA」は、とにかく自分というものを殺して歌っています。“ガナリ”を使わずにどの様に歌うかということを心がけて歌いました。フォークソングなので、師匠らしい歌ですよね。

真田
「伝えるよ」は、学生時代に好きだと言えなかった人とバッタリ出会って想いを伝えるという歌。今の自分の年代に合った曲だと思っています。この歌を歌う上でのポイントは、深くブレスを吸うこと。“また近く飲もう”の節回しはこの歌の味付けなので、ここを真似て歌ってもらえたら嬉しいです。

── 真田さんは「伝えるよ」の主人公に共感しますか?

真田
僕は結構しつこかった(笑)。同じ女の子に30回ぐらい告白しているので……。きちんと振られて終わる、という恋が多かったので想いを伝えられなかったというような感じは、あまりないですね。

サマーツアーは自分らしく

── 7月7日東京・日経ホールで、7月17日は兵庫・神戸朝日ホールで“2024 サマーツアー東京&神戸”が開催されますが、今年はどんなツアーになりそうですか?

真田
夏っぽい、自分らしいコンサートにしたい!僕はライブ感の強い歌い手なので、今回もライブ感を味わってもらえたら……。関西のお客さまは熱いですよね。昨年のコンサートでも自然とスタンディングが起きたりと、一体感を感じることができました。

── 真田さんにとってのコンサートやライブとは?

真田
“欲”です。ライブをしたいっていう気持ちが強いし、無くてはならないもの。デビューしてすぐにコロナ禍になってしまった僕たちの世代はそういった思いが強いのかもしれません。あとは、コンサートやライブは唯一、自分が自然体でいられる場所。普段の仕事ではアレ言っちゃダメだとか、いろいろと考えていますが、コンサートなどではあれこれ考えずに、のびのびと過ごせています。

── プライベートについても教えてください。いまハマっていることは?

真田
昔から変わらずに好きなんですが、アニメ鑑賞です。いまは特に「転生したらスライムだった件」にどハマりしています!漫画も好きなので、漫画代だけで月4〜5万は使っているんですよ。「進撃の巨人」は理解するために何度も読み返しています。

ゆうとくん、レオンくんは良き友でありライバル

── ファンの皆さんにメッセージをお願いします!

真田
ファンの皆さん、いつも応援をありがとうございます!「246」が発売され年末まであと半年。誰にも負けないスピード感で年末に向けて力一杯駆け抜け、今年こそは紅白歌合戦のステージに立ちたいです。そして、弟のようであり、良い友であり、ライバルでもある辰巳ゆうとくんと新浜レオンくんと3人揃って出られるといいな。ザ・関西人なゆうとくんと、真っ直ぐなレオンくん、2人の存在は僕にとって特別で、2人がいないと今の自分はいないと思う。これからもずっと付き合っていく人たちだと思っています。そんな2人も頑張っているから、切磋琢磨しながら走り抜けたい。そして何よりもファンの皆さんとの時間を楽しみながら大切にしたいですね。これからもよろしくお願いします!

インタビュー・文・撮影:ごとうまき