【妹尾武インタビュー】KOBUDO -古武道-が紡ぐハーモニー「初心を忘れず、真心を音に乗せて届けたい。」

アーティスト

純邦楽(尺八:藤原道山)、クラシック(チェロ:古川展生)、ポップス(ピアノ:妹尾武)と異なるジャンルのトップアーティストが集結したインストゥルメンタルユニットKOBUDO -古武道-のコンサート『古武道納涼会~七夕の前奏曲~』が大阪・新歌舞伎座にて7月1日(土)に開催される。今回はゲストに太田裕美を迎えて、新歌舞伎座では初めての夏のコンサート。KOBUDO -古武道-×太田裕美が奏でるハーモニーに期待が膨らむ。七夕の“前奏曲”、今年は天の川がかかるかも?!公演に先立ち、KOBUDO -古武道-からピアノの妹尾武さんにインタビューを実施。本公演にかける思いや、ゲストの太田さんについて、さらに自身の音楽に対する信条などを語ってもらいました。

KOBUDO -古武道- ×太田裕美が創り出す“宇宙”

──今回のコンサートへの思いや構成について教えてください。

妹尾さん
「納涼会」を大阪で開催するのは初めてです。今回は七夕前ということもあり、空、宇宙をイメージし、ゆったりとした雰囲気を作り上げ、皆さまにリラックスしてもらえるように試行錯誤しています。そして大阪らしい“笑いあり涙あり”の楽しい夏祭りのようなコンサートにしていきたいです。僕たちも皆さんにお会いできるのが楽しみです。

──今回は太田裕美さんをゲストに迎えて共演されるとのこと。今回オファーされたきっかけなどを教えてください。

妹尾さん
太田さんのレコーディングに古川くんが参加し、それをきっかけにオファーして、快諾していただきました。太田さんは、僕が子どもの頃からブラウン管越しに観ていた大スター。そんな方とステージでご一緒できるなんて、とても光栄です。一方で、とても緊張していますが(笑)。

──新歌舞伎座で『木綿のハンカチーフ』が聴けるなんてワクワクします。

妹尾さん
太田さんだけでなく、いろんなゲストの方にも言える事ですが、ゲストの方のヒット曲を楽しみに来てくださる方もいらっしゃいます。なのでヒット曲のイメージを崩さないように、KOBUDO -古武道-なりのアレンジでお届けできたら。

──太田裕美さんとご一緒される中で、どのようなことを期待されますか?

妹尾さん
太田さんは若々しくて、昔とお変わりありません。ピアノは鍵盤を押せばその音が出るけれど、声はナマモノなんですよね。その声をいまも変わらず維持されているのは凄い事です。太田さんの若々しさを僕たちが吸収させていただきます!そして太田さんと僕たちの相乗効果によって、お客さまにももっと、音楽の素晴らしさをお伝えできるのではないでしょうか。

KOBUDO -古武道-ならではの魅力とは

──結成16年、この16年で3人の関係性はどのように変化しましたか?

妹尾さん
16年の時を経て、それぞれの感じている事を“阿吽の呼吸”で感じ取れるようになりました。ずっとバンドでやっているとまた違うのでしょうが、年にたまに会うから長く続いているのかもしれません。

──それぞれ違う楽器、ジャンルでご活躍されていますが、3人がKOBUDO -古武道-として一緒になることで出せるパワーや魅力とは?

妹尾さん
普段は違った活動をして、違う人生を歩んでいる3人が年に数回集まる事で、良い意味で、なあなあにならないのです。藤原くんのことを僕はいつも“女優のような人”と例えているのですが、彼は昨年から大学の准教授になって、ますますベテラン女優のようになっています(笑)。古川くんは藤原くんとは真逆の性格。それぞれ3人が違った個性を持ち、その3人がそれぞれの活動や生活で得たモノを持ち寄って、新たな楽曲やステージを創り出していくところも新鮮です。

── 3人はお酒がお好きとのこと、コンサート後もよく3人で飲みに行かれるんだとか。

妹尾さん
終演後にみんなで飲みに行くのも、ツアーやコンサートの醍醐味で楽しみな時間です。僕たちは全身全霊で演奏をするので、その後の一杯は格別です。やり切った後の飲み会も含めてのコンサート。まるで第3部のような感覚なんですよ。コロナが5類に移行したので、やっとワイワイと楽しめるようになりましたよね。コロナ禍のコンサートでも、お客さまはマスクしているのに、僕たちだけマスクせずにステージに立つのも辛くて申し訳なかった。

初心を忘れずに、真心を音に乗せる

──妹尾さんが曲を届ける上で、大切にされている事は?

妹尾さん
“初心を忘れない事”と、愛や真心を大切にしています。自分が観客として、誰かのコンサートを聴いていた頃の感情を思い出したり、約2時間の中で、皆さんの日々の生活の疲れや鬱憤を吹き飛ばし、穏やかで温かい気持ちになって帰ってもらいたいという思いを常に持っています。この思いって音にも伝わるんですよね。お客さまからの感謝の気持ちの言葉が書かれたアンケートを見ると、とても満たされた気持ちになりますし、僕たちの糧になるのです。今後、歳を重ねていっても、駆け出しの頃の当時のフレッシュな気持ちは忘れぬように心掛けています。

──お客さまからの温かいメッセージが何よりの励みになりますよね。

妹尾さん
僕は、程よい生活感を持ち寄ってステージに立つように心掛けているんですよ。一般的にクラシックといえば、弾いている側が高貴な印象を持たれがちですが、もっと身近に感じてもらいたい。主婦の方が僕のCDを聴きながら、「この音楽で家事がはかどる♪」って言ってくれるのが嬉しいです。僕の音楽が皆さんの日々の生活のスパイスになれば……、こんなに嬉しいことはないです。

KOBUDO -古武道-のこれから

── KOBUDO -古武道-として挑戦したいことや目標を教えてください。

妹尾さん
結成当初から応援してくださっているファンの皆さまと歩んでこれた16年。これからも皆さまとの絆を大切にしながら、結成20年に向けて歩み続けたいと思っています。インストゥルメンタルバンドは地味なゆえに、こんなに長く続くことも珍しいと周りから言われます(笑)。これからもいろんな方とのご縁を大切にして、音楽の輪を広げていきます。

公演概要・チケット

古武道納涼会~七夕の前奏曲~
公演期間 2023年7月1日(土) 15:00開演
料金 (税込)
S席(1・2階) 7,000円
A席(3階) 4,500円
特別席 8,000円

チケット:古武道納涼会~七夕の前奏曲~ ○一般発売 | 新歌舞伎座ネットチケット[クラシック 器楽・室内楽のチケット購入・予約] (pia.jp)

新歌舞伎座テレホン予約センター:06-7730-2222(午前10時~午後4時)

インタビュー・文・撮影/ごとうまき