ベリーグッドマン超好感祭2022〜 史上最強のビーチパーティー編〜が、9月3日(土)大阪泉南・ SENNAN LONG PARKにて開催された。関西空港、大阪湾、さらには明石海峡大橋や淡路島も望める広大なビーチに1万5千人が集結し、晴れ渡る空の下、夏を堪能した。 本記事ではライブ開催前のベリーグッドマンのインタビューと、 ライブの模様をレポート!
ワンマンライブで野外で大きなライブを! と始まったベリーグッドマンの超好感祭は、 2019年9月にUSJで行われ、2021年、 2022年には舞洲で国内最大規模のドライブインライブを開催し人気を博してきた。 今回のライブは新たな試みとしてさらに大きな規模で、なんとフリーライブとして開催。
![](https://kansaipress.com/wp-content/uploads/2022/09/1254ddf9ae59e1631d1568b61a7269f4-scaled.jpg)
撮影:渡邉一生
ーー本ライブを企画された理由は?
![](/wp-content/uploads/2022/09/Rover-scaled-e1662472168715.jpg)
もっと多くの方にベリーグッドマンを認知してもらえたらなと。 曲は知ってるけど、顔は知らない、 または曲も顔も知っているけどライブには行くまでもない、 という方達に来てもらえたら…と思い企画しましたが、 まさかこんなに集まってもらえるとは思わなかった。感激です!
と、予想以上の反響に、本人たちやスタッフも驚いている。
![](/wp-content/uploads/2022/09/Rover-scaled-e1662472168715.jpg)
関西国際空港がすぐ近くにあるこのエリアは関西の玄関口。 僕たちの活動をずっと支えてくださっている地域なんです。泉南の自治体の協力がないと、このライブはできなかった。空、海、 ベリグ!三拍子揃った楽しい時間になれば…。
ベリグと言えば応援歌としてのイメージが強いが、 結成して最初に作った「コンパス」 のミュージックビデオは海で撮影、 2022年8月1日にリリースされたデジタルシングル「雑草」 は淡路島の海の見える家で泊まりがけで作ったりと、それぞれ海に対しての特別な記憶が色濃く残って いる。
MOCAのビーチフェスがしたい!という思いが叶ったライブ。
![](/wp-content/uploads/2022/09/MOCA-scaled-e1662472645192.jpg)
グループを組む前、 淡路島の海の家で店長をしていたんです。 Roverはそこでアルバイト、今は彼がセンターでリーダー、 僕は脇役だけど(笑)。 ずっと海が好きでいつかビーチフェスをしたいと思っていた。 願いが叶って嬉しいです。
ーー泉南エリアも3人にとって思い出深い場所ですか?
![](/wp-content/uploads/2022/09/Rover-scaled-e1662472168715.jpg)
二色の浜(大阪貝塚市) には幼少期からよく行っていました。SENNAN LONG PARKや隣りの二色の浜をはじめ、 3人各々海の世界観をイメージして作った歌もいくつかあります。 例えば「ラブソング」「いい気分」は海に来て、 大切な人と過ごしているイメージを描きながら作りました。
![](/wp-content/uploads/2022/09/HideX-scaled-e1662472902304.jpg)
高校一年の時に自転車で大阪から和歌山へ行こうとしたことがあっ て、自転車で泉南を通りました。 6時間以上ペダルを漕いだけど想像以上に遠くて断念、 引き返してタルイサザンビーチに入って帰ったという苦い思い出が あります(笑)。
さらにMOCAは来年の夏に向けて新たな意気込みを語る。
![](/wp-content/uploads/2022/09/MOCA-scaled-e1662472645192.jpg)
毎年ビーチフェスをしていきたいですね。 西の夏の応援団長として、夏の黒光りトリオで! 黒さは負けていないと思うので。(笑)
![](https://kansaipress.com/wp-content/uploads/2022/09/964ad596932fdfef7f66c6e1e44e9002-scaled.jpg)
撮影:渡邉一生
“まだまだ夏は終わらない!”とばかりに、 盛り上がる会場と沸き立つオーディエンス。 近づいてきた秋の気配も押しのけるような熱気がSENNAN LONG PARKに渦巻 く。「GroovyでDancingなParty」 では、ステージの両脇から3トン近くの水がスプラッシュ、アンコールを含める19曲が繰り広げられた。
相方を思って作られた「アイカタ」や、 ベリグ史上最速伸びを記録したラブソング「花束」 のバラードでは、 観客が身体を揺らしながらそれぞれがベリグ陶酔境に浸る。 さらに後半は「チョベリグ」 「Supernova(KSUKE Remix)」「Trip」によって、 会場はより一層盛り上がりを見せ、ラストは今夏の応援歌「 雑草」で締め括られた。さらにアンコールでは9月3日にリリースされた「いい気分」 を含む4曲が披露、ビーチフェスは大、大、大盛況に終わり、それぞれの2022年夏の記憶として刻み込まれたことだろう。
![](https://kansaipress.com/wp-content/uploads/2022/09/6fc4f4d50d8807a1b16ea44215cbc199-scaled.jpg)
撮影:渡邉一生
メジャーリーガー・前田健太投手をはじめとする多くのプロ野球選手が自身の選手登場曲に使用するなど、彼らの楽曲に奮 い立たされているが、彼らの合言葉も「全員野球」だという。日々ファンの応援やスタッフに支えられている。 そんな3人に改めてライブの意義について訊ねた。
ーー3人にとってライブとは…?
![](/wp-content/uploads/2022/09/MOCA-scaled-e1662472645192.jpg)
僕はステージでエネルギーを出し切るもの! というイメージでいます。ライブは“Live”と書いて“ 生きる”という意味もありますよね。インディーズの時から“ 生きてるぞー!!”って叫んでいました。“この人アツい人だな” と思ってもらい、観てくださってる方のエネルギーの源になれば、 こんなに嬉しいことはないですよね。
![](/wp-content/uploads/2022/09/HideX-scaled-e1662472902304.jpg)
曲作りにおいて、 僕たちは“みんながこう思ってくれるといいな”“ こう盛り上がってくれるといいな”と思いながら書いています。ライブでは皆さんが、 僕たちが想像していなかった箇所で泣いてくれたり、 盛り上げってくれたり、理解してくれたり…。 答え合わせができる場所なんですよね。 以前ドライブインライブで歌った「アイカタ」は、 笑顔で泣いてくださる方もいらっしゃって、 自分が思っている以上に感動が生まれた曲でした。
![](/wp-content/uploads/2022/09/Rover-scaled-e1662472168715.jpg)
一言で言うと最高の表現の場です。 僕達がやっている音楽も芸術、文化の一貫だと思っています。 以前、芸術とは人の心の豊かさを表すものだと聞きました。 その人の思考や人生観を五感を通して感じ取るものだと。 ライブとは、同じ空間でリアルタイムで表現させてもらえる。 歌詞に思いを綴り、 レコーディングでも一生懸命歌っているけれど、 やっぱりライブで歌うともっと響くし伝わると信じています。 だからミュージシャンにとってライブって欠かすことのできないも のなんですよね。
コロナ禍で多くのイベントやライブが中止になった中、 何かできることはないかと、甲子園球場での無観客配信ライブ、さらにはドライブインライブなどを通して果敢に挑んできた彼らの言葉が心 に沁みる。
10月29日(土)から神戸文化ホールを皮切りに、 9月28日にリリースされるフルアルバム「すごいかもしれん」 を引っ提げての全国ツアー「ベリーグッドマン “すごいかもしれん” TOUR 2022-2023」もはじまる(チケット発売中)。
来年でデビュー10年目を迎える彼らの“凄いかもしれん” 活躍に、今後も注目していきたい!
![](https://kansaipress.com/wp-content/uploads/2022/09/72db8a2dfb50d094fba6a15ac84c939f-scaled.jpg)
撮影:渡邉一生
撮影/渡邉一生 取材・文/ごとうまき