ついに夢の舞台が実現した! これまでに数多くの応援歌を歌ってきたベリーグッドマンの「 ベリーグッドマン結成10周年×阪神甲子園球場 100周年記念事業 ベリーグッドマン〜甲子園 LIVE 2023〜」が11月18日(土)に甲子園球場にて開催された。 本記事ではライブレポートとともに、 終演後に行われた囲み取材でのインタビューの模様をお届けします !
今年11月15日に結成10周年を迎え、 HiDEXの35歳の誕生日でもある日に甲子園球場で行われた本 ライブのチケットは完売! この日を待ちわびた3万人の観客が来場した。
『ハイライト』で登場した3人、『ライトスタンド』 では会場が大合唱、カラフルなペンライトが球場を舞った。
セットリストにはメジャーデビューから1年後に作った『 ライオン』、『ファンファーレ』などの応援歌のほか、『 オドリバ★ジャポニカ』『 GroovyでDancingなParty』 などのダンスチューンや『おかん〜yet〜』『CLASSIC』 や、 グッとくる楽曲などアンコール曲を含む全24曲が展開された。
また、ライブの途中では阪神タイガースの日本一を祝って『 六甲おろし』を歌う場面も。
ダイヤモンド型に設置された花道にはホームベース、ファースト、 セカンド、サードが作られ、 ホームベースと称したサブステージも活用しながら約3時間にわた って観客を楽しませた。
高3で春夏と甲子園に出場したもののベンチ入りができず、 春は三塁側アルプス、 夏は一塁側アルプスから応援し引退したMOCAは「 17年かかったけど、甲子園球場に帰ってこれました! 阪神タイガースが日本一を成し遂げた年にLIVEが出来るなんて 奇跡だと思う。」と、喜びの声を上げる。
この日のために5キロ痩せたというRoverは「11年目はもう始まっています。新しいベリーグッドマンで! と言いたいところですが、 11年目も何一つ変わらずに真剣勝負で舞台に向き合っていきたい 。同じ苦しみ、同じ喜び含めて、 もう一度同じ10年を味わいたいし、 声が枯れるまで歌っていきます!」と語った。
さらに「甲子園は3人がずっと目指してきた場所であり、 心を一つにしてくれた大切な場所。 3人で甲子園に行こうと決めてから一度も甲子園を忘れたことはあ りません。それほど僕たちを熱くしてくれた甲子園に感謝です。」 と、涙を堪えるように声を震わせた。
アンコールでは、 阪神タイガースファンの3人が阪神タイガースをイメージした衣装 に着替えて登場!総勢230名のベリグダンサーズと、 さらにトラッキーとラッキーもステージに登場し、 会場は祝勝会さながらの雰囲気に。
また、この日誕生日のHiDEXのために、 バースデーケーキがステージに用意され、会場のみんなで『 ハッピーバースデー』を大合唱。「人生で一番幸せな誕生日です! ありがとう!」と、HiDEXは満面の笑みを浮かべた。
アンコールのラストソングでは『アイカタ』を熱唱。 コロナ禍で八方塞がりだった中、 MOCAが書いたメロディーにRoverが涙したというエピソー ドも添えられ、感動のフィナーレへ。
歌の途中、様々な思いが込み上げてきたのか、 Roverは男泣き。最後は会場全体でアカペラで『ハイライト』 を合唱するなど、 ベリグの甲子園LIVEは大盛況のうちに幕を閉じた。
この日の甲子園の気温は8度、浜風が強く吹く寒空の下、 観客の心は温かい気持ちに包まれた。11月19日(日) には新曲『となり』がリリースされ、 2024年春にはベリーグッドマンBEST TOUR “ GOOD GOOD GOOD”の開催も決定している。
終演後囲み取材にて
──終演後の今の気持ちは?
和気藹々とした雰囲気で楽しめました。 いろいろと反省もありますが、僕たちはこのままでしかないし、 自分たちらしさはここにしかないと思います。 そんなありのままの表現を受け入れてくださった皆さんに感謝しま す。なにせ、大仕事だったので、終わってホッとしています。
これまでのライブでは自分を追い込んで、 苦しい時を思い返して叩き上げてきましたが、今日は緊張せずに、 不思議な力が身体を纏っていました。 自分でも感じたことのないエネルギーが背中を押してくれて、 安心の中無事ライブを終えました。夢のような時間でした。
150人のワンマンライブと同じような気持ちで挑めました。 皆との距離も心も近く、対話をしているような感じでした。 とても感動し、また頑張ろう!という気持ちになりました。
── 同い年3人の絆が感じられた今日のLIVE。 結成してから10年で関係性はどのように変化しましたか?
僕とHiDEXは中学校の同級生、真面目な生徒会タイプの僕と、 やんちゃタイプのHiDEXとは、わりと犬猿の仲でした。 その感じのまま19歳で組んで音楽をしてきたので……。 中学から20年以上の付き合いなので、 まるで兄弟のような感じです。もちろんこれまでには、 思っていることを言わなかったり、 腹が立って悶々としていた時期もありました。 だけど今日までの何ヶ月間はHiDEXがいないと頑張れていない です。
そしてMOCAは、潤滑油のような存在。 面倒臭いタイプの2人を潤滑油どころか引っ張って、 励ましてくれました。HiDEXとMOCA、 2人に対してリスペクトと感謝の気持ちを持っています。
── 次の10年の目標は?
多くの人を巻き込んで、 僕たちはこうした華やかなステージに立たせてもらっているという ことを、甲子園LIVEを通して気付きました。〇〇 ドームとか考えましたが、 やっぱり目標を立てすぎると周りが大変なので(笑)。 今度は自分たちの力だけで出来ることを探していかなければ、 と感じました。3人だけで作れる世界をもっと深めたいし、 待っていれば自然とドームが埋まるようなアーティストになってい きたいです。そして良い状態のベリーグッドマンを毎月、 毎年見せられるような、そんな10年にしたいです。
取材・文・撮影:ごとうまき