2025年に45周年という大きな節目を「ザ・新感線」ともいえる集大成で飾った劇団☆新感線。その興奮も冷めやらぬ中、2026年8月、次なる一手が大阪・フェスティバルホールで産声を上げます。タイトルは、SHINKANSEN☆RSP 怪奇骨董音楽劇『アケチコ!〜蒸気の黒ダイヤ、あるいは狂気の島〜』。「Rシリーズ」には初参戦となる宮野真守さん、そして10年ぶりの凱旋となるWEST.の神山智洋さんを迎え、外部作家・福原充則さんとタッグを組む本作。主宰・いのうえひでのりさんに、今作に込めた「企み」をじっくり伺いました。
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福原充則という「毒」と「愛」を求めて
――今回は外部作家として福原充則さんを迎えられました。起用の経緯を教えてください。

――福原さんはコメントで「出演者に向けたラブレター」だと仰っていますね。

――公開されたビジュアルも、一癖も二癖もありそうな「うさん臭さ」が漂っています。

「ネタもの」のエッセンスを現代の感性で
――今作は、いのうえさんがかつて手掛けられた「ネタもの」のエッセンスを、福原さんが独自に解釈して描くそうですね。

――「Rシリーズ」といえば、これまではメタルやハードロックの印象が強いですが、今回は「音楽劇」という冠がついています。

宮野真守×神山智洋、二人の名探偵が奏でる化学反応
――注目のキャストですが、アケチコ役の宮野真守さんはRシリーズ初参戦ですね。

――そして、10年ぶりの出演となるWEST.の神山智洋さんが、探偵・新田一耕助役を演じます。

――お二人と実際にお話しされて、いかがでしたか?

江戸川乱歩的スチームパンクの嘘と真実
――舞台設定は大正浪漫、スチームパンク、江戸川乱歩的世界観……と、盛りだくさんです。

――古田新太さんのビジュアルも、怪人じみていて期待が高まります。

46周年、そして「70代」という背中を見つめて
――劇団☆新感線は1980年の旗揚げから46年。これほど長く第一線を走り続けられる秘訣は何でしょうか。

――いのうえさんにとって、大きな転機となった作品はありますか?

――今もその情熱は衰えていないように見えます。
いのうえ:先日、沢田研二さんの舞台を見に行きましてね。70代半ばを過ぎても、ステージに立つとやっぱり「ジュリー」なんですよ。しびれましたね。ああいう先輩方を見ていると、僕なんてまだまだ頑張らなきゃいけないな、と思います。[/voice]
初めての方も、常連の方も「覚悟して」楽しんで
――最後に、この夏フェスティバルホールへ足を運ぶファンの方へメッセージをお願いします。
常連のファンの皆さんには……「今回はちょっと、今までと違いますよ」と言っておきたいですね。特に中島かずき作品の熱い冒険活劇を期待している人は、「今回は福ちゃんだから、違うものを楽しみに来たんだ」と、文句を言わずに受け入れてください(笑)。生バンドが奏でるノスタルジックな音楽と、ドタバタの中に漂う不思議なアングラの匂い。大阪・フェスティバルホールの素晴らしい音響の中で、思いっきり「音楽劇」を堪能していただきたいです。
【公演情報】
2026年劇団☆新感線46周年興行・夏公演
SHINKANSEN☆RSP 怪奇骨董音楽劇
『アケチコ!〜蒸気の黒ダイヤ、あるいは狂気の島〜』
日程:2026年8月20日(木)〜8月30日(日)
会場:大阪・フェスティバルホール
作: 福原充則
演出: いのうえひでのり
出演:宮野真守、神山智洋(WEST.)/石田ニコル、浜田信也、志田こはく、粟根まこと/古田新太 ほか
インタビュー・文・撮影:ごとうまき







実は以前にも一度お願いしていたんですけど、コロナ禍で流れてしまって。今回、改めて「ぜひ」ということで実現しました。昨年の45周年公演(『爆烈忠臣蔵〜桜吹雪THUNDER STRUCK』)がいわば「OB・OG大集合の王道・新感線」だったので、今回は全く違う毛色の、新感線のメインラインとは少し違う作品に挑戦したかった。タイミング的にも今がベストでしたね。