ヘッドセットを装着すると、目の前に―― ピアノを弾く坂本龍一が現れる。
その特別内覧会に、記者として立ち会ってきた。

「Ryuichi Sakamoto & Tin Drum | KAGAMI+」VS. 、2026年
©2026 Tin Drum / KAB Inc. / commmons / VS. / WOWOW
撮影:浅野豪
「KAGAMI」とは何か
手がけたのは、坂本氏自身と、

選曲に込めた対話
中でも最後に置かれた「BB」は特別な一曲だ。
パンデミックの中の3日間
撮影は2020年12月、わずか3日間で行われた。
「これは追悼ではない」
エッカート氏がくり返し語ったのは、
「亡くなった人を利用する方法を探しているのではない」
過去の演奏を保存し、未来へつなぐ。その意味で《KAGAMI》
6つのエリアで構成
VS.の会場内は、以下の6つのエリアで構成されている。
① KAGAMI: INDUCTION
本編に入る前の導入エリア。映像や写真、テキストが展示され、

「Ryuichi Sakamoto & Tin Drum | KAGAMI+」VS. 、2026年
©2026 Tin Drum / KAB Inc. / commmons / VS. / WOWOW
撮影:浅野豪

「Ryuichi Sakamoto & Tin Drum | KAGAMI+」VS. 、2026年
©2026 Tin Drum / KAB Inc. / commmons / VS. / WOWOW
撮影:浅野豪
② KAGAMI: RED – COMPLETE
REDチケットで鑑賞する、約60分のフル・バージョン。
主な収録曲(RED SHOW SONGS):
• Before Long
• Aoneko no Torso
• Aqua
• Energy Flow
• Merry Christmas, Mr. Lawrence
• The Seed and the Sower
• BB ほか

海外公演の一部
③ KAGAMI: BLUE – ESSENCE
BLUEチケットで鑑賞する、約30分の体験版。代表曲を中心に5曲程度に絞った特別版となっている。
主な収録曲(BLUE SHOW SONGS):
• Aqua
• MUJI2020
• Merry Christmas, Mr. Lawrence ほか

「Ryuichi Sakamoto & Tin Drum | KAGAMI+」VS. 、2026年 《KAGAMI: BLUE – ESSENCE》 ©2026 Tin Drum / KAB Inc. / commmons / VS. / WOWOW 撮影:浅野豪

「Ryuichi Sakamoto & Tin Drum | KAGAMI+」VS. 、2026年 《KAGAMI: BLUE – ESSENCE》 ©2026 Tin Drum / KAB Inc. / commmons / VS. / WOWOW 撮影:浅野豪
④ 坂本龍一+高谷史郎《TIME, TIME》
2021年、ホランド・フェスティバル(アムステルダム)

「Ryuichi Sakamoto & Tin Drum | KAGAMI+」VS. 、2026年
坂本龍一 + 高谷史郎《TIME, TIME》2024年 ©2026 Tin Drum / KAB Inc. / commmons / VS. / WOWOW
撮影:浅野豪
⑤ Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 2026 – D
坂本龍一の過去の演奏データを、
Set list(一部): Aubade 2020/Perspective/Put Your Hands Up/Reversing/Dear Liz/Seven Samurai ほか

「Ryuichi Sakamoto & Tin Drum | KAGAMI+」VS. 、2026年
Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 2026 – D ©2026 Tin Drum / KAB Inc. / commmons / VS. / WOWOW
撮影:浅野豪
⑥ Ryuichi Sakamoto: Musics – Open Reel Listening Room
坂本龍一のオリジナルアルバムを、
再生予定作品(一部): 『音楽図鑑』/『CHASM』/『out of noise』(2024リマスタリング)/『async』/『

「Ryuichi Sakamoto & Tin Drum | KAGAMI+」VS. 、2026年
Ryuichi Sakamoto Musics – open reel listening room ©2026 Tin Drum / KAB Inc. / commmons / VS. / WOWOW
撮影:浅野豪
会場案内
会場:VS.(グラングリーン大阪内) 〒530-0011 大阪市北区大深町6-86 グラングリーン大阪 うめきた公園 ノースパーク VS. (JR大阪駅より徒歩約7分)
会期:2026年6月27日(土)~10月12日(月・祝) 開館時間:10:00~20:00(日時指定制) 休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)
チケット
RED TICKET BLUE TICKET
内容 KAGAMI(約60分) KAGAMI体験版(約30分)
価格 15,000円(税込) 一般4,500円/学割2,500円(税込)
こんな人に じっくり没入したい人 初めて坂本作品に触れる人
特典 坂本自身の語りを収録した7インチアナログレコード付き ―
いずれのチケットでも、①〜⑥
公式サイト:https://sakamoto-kagami.
記者、体験レポート
プレス内覧会ではエッカート氏が囲み取材に応じた。
日本初上陸、なぜ大阪なのか。エッカート氏は、安藤忠雄氏が手がけたVS.の空間を見た瞬間、
これまでの《KAGAMI》は、

囲み取材に応じるTodd Eckert 氏
事前に情報を入れすぎず、 まず体験してほしい
静謐で、けれど強く揺さぶられる体験だった。
REDエリアの椅子に腰かけて見つめれば、一見、
普通のコンサートでは決して味わえない、
内覧会後の質疑応答で、エッカート氏はこう語っていた。 「ここにいない人と一緒にいる、という感覚。それこそが、
その言葉に、私は深く頷かされた。けれど同時に、
とにかく、この展覧会は、事前に情報を入れすぎず、
坂本龍一という名前を知らない若い世代にも、
見る人によって、あなたの中の“何か”は、きっと変わるはずだ。
取材・文:ごとうまき







