演歌歌手 三山ひろしの座長公演『三山ひろし特別公演』が大阪・新歌舞伎座で5月20日(金)~31日(火)まで上演される。第一部はお芝居の「いごっそう纏 天までとどけ!!」、第二部は三山ひろし オンステージ 「みやまつり2022 ~名曲100年!歌絵巻!~」の二部構成となっている。今回取材会にて、三山さんに新歌舞伎座での公演に向けての意気込みや自身の歌、趣味のことなど沢山語ってもらった。
関西のお客さまの温かさが好き
ーー新歌舞伎座、関西のお客さまの印象は?
第一部「いごっそう纏 天までとどけ!!」について
ーー3年ぶり4回目となる新歌舞伎座での座長公演、公演が決まった時の心境は?
ーー火消役に挑戦、「いごっそう纏 天までとどけ!!」台本を読んでの感想や見どころは?
“いごっそう”な性格は三山さん自身の性格とも重なると話す。
お芝居では共演したことのある役者の方たちとの再会も楽しみで、役者さんたちの芝居の‟芸”の世界を見て学び、自分の歌の世界に取り入れたいと意気込んだ。
ーーお芝居が歌にどんな影響をもたらしていますか?
第二部三山ひろし オンステージ「みやまつり2022~名曲100年!歌絵巻!~」について
第二部の三山ひろし オンステージ 「みやまつり2022 ~名曲100年!歌絵巻!~」では、演歌以外にも童謡、唱歌、ポップス、ロックなど、ジャンルを超えた幅広い作品をお届け。音楽史 激動の100年を振り返るステージとなっている。例えばカバー曲だと「ブルー・シャトウ」「シーサイド・バウンド」「君だけに愛を」などの、GS世代が湧きたつような楽曲が。昭和歌謡では三橋美智也、春日八郎などが聴けるとのこと。‟100年”というテーマでの選曲にはとても頭を悩ませたと話す。
新曲「花恋歌~はなれんか~」について
第二部では新曲「花恋歌~はなれんか~」も聴けるとのこと。‟離れんか”と言われても‟離れない”といった男女の思いを‟花恋歌”の語呂合わせで表現された夫婦歌。
けん玉、落語、カブトムシ飼育…趣味にも‟いごっそう”を発揮
けん玉のイメージも強い三山さんは、日本けん玉協会に所属し二級指導員を取得、多くの人々にけん玉の魅力を伝え活動している。昨年の大晦日に放送された「第72回NHK紅白歌合戦」では「連続してけん玉をキャッチした人の最も長い列」に挑戦、2年連続で世界記録を達成している。
ーー三山さんにとってけん玉とは?
どの業種にも通ずる3つの「あ」
けん玉にある “慌てず、焦らず、諦めず” という3つの “あ” が演歌の世界にピッタリとハマると話す。
撮影:大西二士男
多趣味で多才な三山さん、けん玉以外にもカブトムシの飼育に熱中したり、昨年、テレビ番組の企画で古典落語を披露し落語家・三山家とさ春としてデビュー、今年3月には師匠の立川志の春とともに二人落語会を開催した。趣味についての質問が幾つかされた時にも、目を輝かせながら語った。
ーーカブトムシの飼育や落語について
と、記者たちに共感を求めて笑いを誘うお茶目な面も見られた。また落語も演劇同様に歌の世界に良い影響を与えていると話す。
その追求力には舌を巻く。手を出したら徹底的にやり抜く姿はまさに“いごっそう”そのもの。
今回の公演では落語はないが、今後、落語×歌謡ショーを全国に向けて発信していきたいとのこと。
趣味で得たものが栄養となり、歌にプラスとなっている
自分のその時の年齢に応じた歌を歌っていきたいと話す三山さんは、この道は終わりがないからこそ、毎年、半歩でも成長していきたいと話す。いただいた新曲を解釈する際に、それを読み解く力や表現力に、芝居や落語などで得たものが生かされると話す。
生の舞台、全力で演じたい
千穐楽は筆舌に尽くしがたい寂しさと切なさを感じるという三山さん、お客さまの喜ぶ姿と笑顔が自身のエネルギーと癒しになると話す。
『三山ひろし特別公演』は大阪・新歌舞伎座で5月20日(金)~31日(火)まで。
公演概要・チケット
三山ひろし特別公演 |
公演期間 |
2022年5月20日(金)~31日(火) |
料金 |
(税込)
1階席 12,000円
2階席 6,000円
3階席 3,500円
特別席 14,000円 |
チケット:三山ひろし特別公演 ○一般発売 | 新歌舞伎座ネットチケット[演劇 演劇のチケット購入・予約] (pia.jp)
新歌舞伎座テレホン予約センター:06-7730-2222(午前10時~午後4時)
取材・文/ごとうまき