【香西かおりが応援隊に】Rio来月メジャーデビュー、大阪イズムを大切にしながら発信していきたい。

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 しわがれ声がトレードマーク、大阪出身のシンガー・ソング・ドランカーのRioが2023年9月6日(水)にアルバム『zero』で徳間ジャパン  バーボンレーベルよりメジャーデビューする。8月21日には心斎橋・アルデアンでリリースコンベンションが開催され、アルバム収録曲の『zero』『アバンギャルドをよろしく』『ホタル』が披露された。これまでは、ライブ活動を中心にラジオパーソナリティーとしても活動してきたRio。作家としても定評があり、荒木とよひさ、和田アキ子、香西かおりをはじめとする多くの歌手への楽曲提供のほか、CM、映画、舞台などへの楽曲も手掛けている。
 コロナ禍がなければ生まれなかったという『zero』には、タイトル通り“ゼロからスタート”という意味が込められている。「コロナ禍、エンタメ業界は壊滅的で職を失った人もいます。僕たち人間は失ったものをついつい数えてしまうけれど、もとは何もない状態。またzeroからスタートしよう、という気持ちを込めて作りました。」と、真剣な眼差しで語る。『アバンギャルドをよろしく』は人の目や意見は気にせず、自分の中で答えを見つけようという反骨精神が込められた応援ソング。美しいギターの音色に乗せたハスキーボイスが会場に響き渡った。
 途中で応援隊として香西かおりが登場。「僕が唯一、言うことを聞く人です」というRio。香西とは隣り町で生まれ育った飲み友達でもあり、香西の新譜 2023年5月3日発売の『澪標』では作詞・作曲を手掛けている。『ホタル”2023』が届けられ、2人の歌声に酔いしれた。
 自身もコロナ禍はライブ活動ができず、その間創作活動に力を入れていた。作った曲は約200曲。「人に書く曲は俯瞰で見れますが、自分が歌う曲となるとついつい力が入ってしまう……どうか売れて欲しい!」と切望する場面も。
 2023年9月10日(日)には あましんアルカイックホールにてワンマンライブが開催され、サプライズゲストも登場予定だ。メジャーデビュー前に決まっていた、これまでで最大規模のワンマンライブ。「会場で歌うには抽選が2回あって、2回とも1番を引いて奇跡が起きました。」この頃から運が味方してくれていたのかもしれないとニヤリ。
「メジャーデビューをきっかけに、さらに大きなステージで歌を届けたい。これまで作ってきたものを沢山発信できたら。」上田正樹、やしきたかじん が自身の音楽のルーツだと話すRio。地元・大阪への愛、大阪ブルースイズムを忘れずに、形を残していきたいと意気込んだ。
取材・文・撮影:ごとうまき