【ロージークロニクル吉田×小野田×植村インタビュー】「フレッシュさが魅力!いつかは世界へ羽ばたきたい」

アーティスト

ハロー!プロジェクトから新たな風を巻き起こす「ロージークロニクル」が2025年3月19日にデビューシングルを発売した。インバウンド需要の高まりを背景に、外国人観光客へのおもてなしをテーマにした「へいらっしゃい!〜ニッポンで会いましょう〜」と、80年代歌謡曲の懐かしさを感じさせる「ウブとズル」の両A面シングルで鮮烈なスタートを切った彼女たち。

9人全員がハロプロ研修生出身という強みを活かし、フレッシュさと個性を武器に音楽シーンに挑む。今回は、関西プレス初登場となるメンバーの吉田姫杷(よしだ ひのは)、小野田華凜(おのだ かりん)、植村葉純(うえむら はすみ)の3人にインタビュー。デビューへの思いやグループの魅力、そしてそれぞれの個性が光るエピソードをたっぷり語ってもらった。

ロージークロニクルの魅力

──デビューシングル発売記念イベントでは様々な場所を回られていましたが、いかがでしたか?


吉田

メンバーの出身地を巡らせていただきました。出身地ごとにメンバーの魅力が全面に出て、MCもその土地出身のメンバーが担当することが多いので、新しい発見がありました。私自身、これまで行ったことのない県にもたくさん行けたので、とても新鮮でした。

── ロージークロニクルのグループとしての強みは何だと思いますか?また、グループの雰囲気やメンバー同士の関係性についても教えてください!


植村


グループには同い年が多くて、この3人も同い年。他にも松原ユリヤちゃんや村越彩菜ちゃんが同い年です。最年少が14歳ということもあって、学校みたいな雰囲気で、ワイワイ賑やかなグループですね。パフォーマンスにおいても、ハロー!プロジェクトの中で一番若いグループなので、フレッシュで元気なところが魅力の一つだと思っています。


小野田

メンバー9人全員がハロプロ研修生を経験しています。みんな負けず嫌いで、諦めない気持ちを強く持っているのが強みです。現状に満足せず、どんどん上を目指す向上心も全員にあります!

── リーダーの橋田歩果さんはどんなリーダーですか?また、どのようなサポートをされていますか?


吉田

ロージークロニクルのまとめ役で、学校の先生のような存在が歩果ちゃんです。リハーサルでは意見を出し合ったり、ダンスや歌についてディスカッションをよくします。特に村越彩菜ちゃんと植村葉純ちゃんが率先して意見を言ってくれます。でも、意見が食い違うこともあって、そんなときに衝突しないように間に入ってみんなをまとめてくれます。私は今まであまり意見を言えていませんでしたが、最近はリハーサル映像を一緒に見て、気になったところを積極的に発言するようにしています。

── それぞれのメンバーカラーがありますが、そこに対しての思いを教えてください。また、日常でその色を意識したり、物を買うときに気にしたりしますか?


吉田

研修生の頃から「赤が好き」と言っていた色が、メンバーカラーのピュアレッドになって、本当に嬉しかったです。普段も赤い看板や洋服を見ると自然と目が行きますし、手に取ることが多いです。ピュアレッドになってから、家族も赤いものを集めてくれるようになりました!

── ちなみに、研修生の同期であるJuice=Juiceの川嶋美楓さんもピュアレッドですが、それについて何か思いはありますか?



吉田

同期の川嶋美楓ちゃんと同じピュアレッドで、本当に嬉しいです。同じピュアレッドでもグループが違うので、それぞれの個性をもっと出していきたいですね。


植村


ハロプロ研修生の頃からオレンジが好きで、ずっとオレンジになりたいと思っていたので、決まったときはすごく嬉しかったです。日常や買い物のときもオレンジのものに目が行きますし、ポーチやシールもオレンジで揃えています!

小野田

私のメンバーカラーはピンクです。Juice=Juiceを卒業された宮崎由加さんが大好きで、彼女のメンバーカラーがピーチだったことからピンクが好きになりました。研修生の頃からずっとピンクが大好きだったので、メンバーカラーに決まったときは胸が高鳴りました。それまでは黒いものを持つことが多かったのですが、ピンクに決まってからはメイクポーチや筆箱、トートバッグなど全部ピンクに変えて、ピンクに囲まれた生活をしています。

デビュー曲について

── 外国人観光客へのおもてなしがテーマの「へいらっしゃい!〜ニッポンで会いましょう~」は、和の心を表現しつつ90年代のダンスミュージックを彷彿とさせる曲です。聴き手に特に注目してほしいポイントを教えてください。


吉田

日本の良さや和の雰囲気がギュッと詰まった楽曲です。イントロの「ザ・日本」なメロディとは対照的に、バキバキに踊るダンスパフォーマンスがお気に入りなので、そこに注目してほしいです。歌詞の「お寿司まわして へいらっしゃい!財布落としても届いてます!」にも日本の良さが表れていて好きですね。日本人には当たり前でも、海外の方にはそうじゃないことが多いので、日本の魅力を再認識できる曲だと思います。

── 外国の方におすすめしたい日本の観光スポットはどこですか?


小野田

私は浅草です。よく行くのですが、着物を着られる場所があったり、人形のカステラが売っていてすごく可愛いんです。日本らしさを感じられるのでおすすめです。

── ミュージックビデオの衣装は吉田さんが道着、植村さんが寿司職人、小野田さんが着物ですね。撮影で印象的なエピソードを教えてください。


植村


お寿司を海外の方に出すシーンで、お寿司の持ち方を学んだのが印象的です。今まで回転寿司でしかお寿司を取ったことがなかったので、ちゃんとした持ち方を知らなかったんです。


吉田

空手を松原ユリヤちゃんや上村麗菜ちゃん、共演した外国人のお二人に教えたことです。私は空手の黒帯(初段)を持っていますが、これまでは師範に教わる側だったので新鮮でした。教えることの難しさを実感しましたが、とても楽しかったです。

──「ウブとズル」は80年代風の長めのイントロが耳に残りますね。メンバーの中で誰が“ウブ”で誰が“ズル”ですか?


植村


衣装でウブとズルに分かれていますが、そのまま当てはまると思っています。橋田歩果ちゃんや村越彩菜ちゃんは“ズル”チームですが、特に村越彩菜ちゃんはよくイタズラやおどかしをしてくるんです。


小野田

上村麗菜ちゃんは曲では“ズル”チームですが、意外と“ウブ”っぽいかなと思います。この4月で高1になりましたが、やんちゃで可愛くて、お菓子が大好きで赤ちゃんっぽいウブさがあります。

光るそれぞれの個性

── 小野田さんのニックネームが「ダカリン」とのことですが、このニックネームの由来と、ご自身のニックネームについてどう思っていますか?


小野田


気づいたらついていたあだ名なので、自然とできた感じです。ハロー!プロジェクトには「かりん」という名前が多くて、研修生にも何人かいるんです。だから、分かりやすく覚えてもらいやすい「ダカリン」は好きですね。個人的にも気に入っています。

── 植村さんは趣味が牛乳を飲むこととのことですね。牛乳愛についてたっぷり語ってください。


植村


1歳の誕生日に牛乳を飲んでからその美味しさに目覚め、今までずっと牛乳を愛し続けています。愛しすぎて、“牛乳”って大きく書かれたTシャツを自分で作ってレッスン着にしているくらいです。牛乳瓶の蓋を集めたり、牛乳パックのキーホルダーをガチャガチャでコンプリートしたりもしています。最近は牛乳を飲むだけじゃなく、全国の牧場を巡りたいですね。乳搾り体験もしたいし、47都道府県の牧場と牛乳を制覇するのが今の夢です。

── 吉田さんはスポーツ万能で、空手やビームライフルの選手になる選択肢もあった中、どうしてアイドルという道を選んだのでしょうか?


吉田

根底にあるのは“楽しい”という気持ちです。いとこのお姉さんがハロー!プロジェクトの大ファンで、オーディションに申し込んでくれました。「こういう経験は貴重だから、落ちても受かっても記念になるよ」とアドバイスをもらい、オーディションに挑戦しました。実際に歌やダンスを披露したときの楽しさや、私のパフォーマンスを見て笑顔になってくれる人たちを見た喜びが大きかったんです。

──将来どのようなグループになっていきたいですか?


吉田

一番近い目標は単独ライブやコンサートをすること。次は47都道府県ツアー、そしてゆくゆくは海外でコンサートを開くのが夢で、その目標に向かって日々頑張っています。グループとして成長することも大切ですが、まとまりすぎると個々の良さが消えてしまうので、個性は残したいです。それぞれの魅力を引き立てたパフォーマンスで、これからもっと成長していきたいので皆さん、これからもロージークロニクルをよろしくお願いします!

グループ名の由来は、「薔薇色の」「希望に満ちた」「幸せいっぱいの」という意味を持つ“Rosy”(ロージー)と、出来事を年ごとに記した歴史書である「年代記」を意味する“Chronicle”(クロニクル)を組み合わせたもの。いつまでも語り継がれるような、薔薇色の歴史を紡いでほしいという願いが込められている。

インタビュー・文・撮影:ごとうまき