2019年に初演、2021年に再演された『SHOW BOY』が2023年7月28日(金)〜30日(日)まで大阪・新歌舞伎座にて上演される。本作は「ふぉ〜ゆ〜」の4人が主演で、物語は4年前の彼らに当て書きされたオリジナル作品。福田悠太はキャバレーで働く裏方、辰巳雄大はマジシャンの見習い、越岡裕貴は全財産を失ったギャンブラー、松崎祐介は中国人マフィアに扮して物語が展開される。今回公演に先立ち、メンバーの福田と越岡が取材会に出席。本公演にかける思いを語ってもらった。ユーモア溢れる二人の楽しい掛け合いに、終始和やかで笑いに満ちた時間となった。
堂本光一も絶賛した舞台!
── それぞれの役柄、見せ所を教えてください。
本作の特徴の一つとして役名がないこと。僕の役は“裏方”です。かつてはプロのダンサーでしたが、怪我をして引退し、キャバレーの中で裏方をしている役。元ダンサーなので、ダンスが見せ所で、劇中ではタップダンスも見どころです。タップダンスも前回よりブラッシュアップしていきます!
僕はカジノで全財産を失ってしまうギャンブラーを演じます。カジノで大量のチップを持っている少女に翻弄されるのですが、少女とのピアノの連弾も見どころです。この作品では4人がそれぞれ何かチャレンジをしています。僕はピアノにチャレンジしているのですが、前回より高度なテクニックに挑んでいるので楽しみにしていてください。
──辰巳さんや松崎さんの役どころ、見どころも教えてください。
辰巳くんは見習いマジシャン。そして松崎くんは中国人マフィアを演じているのですが、松崎くんは全編通して、中国語で芝居をしています。前回、光一くん(堂本光一)が見に来てくれたんですが、松崎くんが中国語を適当に話していると思っていたみたい。それくらいネイティブさながらに中国語を話しています。今では、日本語より上手なんじゃないでしょうか(笑)。
──三回目の公演。三回目が実現した理由や魅力は?
これまで光一くんにあまり褒められたことないんですが、前回観に来てくれたとき、面白いって絶賛してくれたんですよ。ふぉ〜ゆ〜はこの作品を続けていくべきだよって。同時に “この舞台に出たい! ”って言われましたが、もしかして乗っ取ろうとしてるんじゃないかと(笑)。
しょこたん(中川翔子)演じる支配人の役をやりたいって言ってましたね。本当に入るとしたら、女性役として出てもらうという条件付きでお願いします(笑)。もし光一くんが入ってしまうと、 “堂本光一主演”になっちゃう。危機感も感じます(笑)。
それぞれの苦悩や葛藤はふぉ〜ゆ〜の苦悩と葛藤でもある。
この作品は、ふぉ〜ゆ〜の人生を『SHOW BOY』という作品に重ねたもので、当時32歳だった頃の僕たちふぉ〜ゆ〜に当て書きしてもらいました。4年の時を経て僕たちも変化しているので、当時の自分達を、どのように表現するかが一つの課題であり、楽しみでもあります。
それぞれの物語やキャラクターが、僕たち4人にハマってるんですよ。 4年経った今との化学反応も見てみたいから挑戦します。設定や台本、振り付け、楽曲も変化はしていないのですが、それが再演の良いところ。僕たちの成長を台詞に乗せて表現していきたいです。
── SHOW BOYは4年前のふぉ〜ゆ〜4人への当て書きとのことですが、作品を通してメンバーや自分自身を客観的に見られたのではないでしょうか?
見れましたね。僕たちが歩んできた辛い道のりは、武器になるんだと、作品を通して教えてもらいました。当て書きはリアルなゆえに、台詞などを通して自分達を卑下しなくてはいけないところがあって、そこは少し辛い。一方でエンタメ性があるんです。本作の 4人の葛藤や苦悩は、僕たちの葛藤や苦悩そのもの。そこに自分達でぶつかっていくことは勇気がいるけれど、そこから出てくる感情はリアル。みんなの喜怒哀楽を見ていると共感します。
福ちゃんは苦労している役柄だけど、苦労が似合う。苦労をハッピーに変える力を持っているんですよ。僕たちも作品を通して勇気をもらっています。毎回思うのは、エンターテインメントの舞台って、不思議なパワーがあるんですよね。僕の祖母も具合が悪いけど、僕の舞台を観にくるときはすごく元気。こんな僕らでも、こうして何かを与えることができると思うと自信になります。

『SHOW BOY』を継承していきたい
この作品をやりたいって言ってくれる人がいればいいなって、思っているんです。先輩のものを後輩が継承していくというものがジャニーズの伝統としてあるので、後輩の誰かがやってくれたら嬉しいですよね。僕たちは CDデビューをしていないけど、舞台ならいっぱいあるから。後輩に尊敬されたいです!
僕らより売れている後輩にやってもらっても全然いい。その時はスタッフとして関われたらと思います(笑)。
──越岡さんはカジノで全財産を失うギャンブラーを演じられますが、これまでの人生の中で二人が賭けに出た経験は?
ふぉ〜ゆ〜をやっている時点で賭けですよ(笑)。気づけば今年で37 歳、もし普通に会社員していたらもっとしっかりした人間になっていたかもしれません。周りからも、 “もう37歳なんだ!頑張ったらいいね。 ”とか言われるんですが、僕たちは充実していて楽しい。この思いも『 SHOW BOY』に乗せて行けたらもっと面白くなると思う。
ふぉ〜ゆ〜になる前に4人で活動しているときに、事務所に“僕たち 4人のグループ名が欲しいです”と直訴しに行った時は、ドキドキしたし、賭けだったかもしれませんね。行く前、 4人で公園で 1時間かけて作戦会議したのも良い思い出。
4人で結束して同じ方向を。
── それぞれ個人でも活躍されている中で、ふぉ〜ゆ〜の4人が主演をすることの意味や、そこから生まれる効果について教えて下さい。
僕たち4人とも、名前に“ゆう”が入っているから「ふぉ〜ゆ〜」になったんですが、 4人集まったら凄いぞ!というメンバーではなく、気づけばこの 4人が寄せ集められたという感じで、ポンコツの集まりなんですよ(笑)。僕たち 4人が集まっても、タレント1人のパワーにもならないから、結束して頑張るしかないんですよね。
そう、僕たちのベクトルが合っていないとどこにも勝てないから、一つの作品を作る時は一緒に同じ方向を見て作ろうとしています。やっぱり4人が一緒だと安心感がありますよね。仕事で4人が集まった後はみんなで飲んだりと、とても仲が良いんです。
──ファンの皆さんや、舞台を楽しみにしてくださっている方へメッセージをお願いします。
僕たちは舞台を主戦場にしているのですが、舞台はテレビと違ってお金がかかります。その点において負担をかけて申し訳ないと思うし、その分精進して良い舞台を見せたい。何回も観てもらいたい作品です。これまでにない観劇体験をしていただけるように頑張りますね。
等身大の僕たちを見ていただけると思います。来てくださるお客さんに少しでもハッピーになってもらいたいし、舞台に立つときは命懸けで立っているので、その分のエネルギーが伝わればいいなと思っています。劇場でお待ちしています。

取材・文・撮影/ごとうまき