2VocalのRYO(リョウ)、YASU(ヤス) 2MCのSNG(シュンゴ)、RYO-TA(リョータ) の関西出身4人組 THE FRANK VOX(フランクボックス 略称:フラボ)が、 2024年2月21日にメジャー1stフルアルバム『VOX LETTER』をリリースした。
今作も贈り物をコンセプトにした“VOXシリーズ”で、 日常に寄り添った温もり溢れる楽曲が11曲詰められている。
当メディアには3度目の登場となる彼らに、 アルバムの制作秘話やプライベートなどについて語っていただきま した。
“#目指せ大阪城ホール” と掲げてデビューして2年目の彼らの思い、 そして今後どのようなストーリーを刻むのだろうか── 。
今の僕たちを表現した1枚に
── 今作はライブでも盛り上がれそうな楽曲が多いと感じましたが、 その辺りは意識されましたか?
『開幕宣言』は、 ライブが始まったと思ってもらえるように意識して制作しました。 『アワパリ』 はメジャーデビュー前にストリートライブで歌っていた曲です。 当初入れる予定ではなかったのですが、 音源化してほしいと言う希望もあり、 急遽入れることになりました。僕たちは、 お客様満足度ナンバーワンを目指していますので(笑)。 今後もできるだけ皆さんの希望に応えていきたいです。
── 楽曲制作した中で一番大変だったものや、こだわった部分は?
M01.の『ご挨拶』では、車のドアの音にこだわりました。 駐車場に停めたハイエースの中に1人入って、ボイスメモ片手に、 10回は開け閉めして録ったかも(笑)。
最初、4人でいる時に録ったのに、 音オタクなRYOくんが後で聴いて“これはアカン!” ってなったみたいで。それ以外は車の中で歌いました。 ハイエースに乗って、 歌っているのがSNSでバズったこともあり、 僕たちの中では車との関連性を持たせたかった。 それに友人から譲り受けたハイエースで1年間無事に走ってこれた という思いもあって、“車”をテーマにしました。
今回は日常の中から曲づくりのヒントを得ました。例えば、 電車に乗っている時とか……。 意外と日常の中にテーマやヒントがあるんだなと気づいて。『 なんかいいこと』だけでなく、 すべての楽曲が何気ない日常から着想を得たものとなっています。
── 『ムツラボシ』はHiDEXさんとの共作とのことですね。
結成して間もない頃、HiDEXさんとお会いして、 スタジオにお邪魔したんです。その時に“曲を作ろうか” と言ってくださり、30分〜1時間後ぐらいに『ムツラボシ』 のトラックを作っていただきました。以前ドライブした時も『 ムツラボシ』をかけたら“いい曲や〜”と、 褒めていただきました。 HiDEXさんからはアドバイスをいただいたり、 いつも僕たちのことを気にかけてくださる兄貴のような存在です。
ベリーグッドマンさんは、 結成して5年で大阪城ホールに立つという夢を叶えた人たち。 僕たちもその存在に鼓舞され、勇気と希望をもらっています。
── 『LIKE A 少年』のボサノバとヒップホップ、 浮遊感のあるトラックがいいですね。癖になりそうです。
ボサノバの浮遊感が組み合わさった曲を作りたくて。 4人で童心に返って楽しみたいと思ったのがきっかけです。
── 今作の楽曲の中で最後にできたのが『フランクでええよ♪』 とのことで、年末の12月31日まで制作していたのだとか。
『フランクでええよ♪』はまさに“フランク”をテーマに、 遊んで楽しみながら作った一曲です。 制作していく中で行き詰まっていた時でしたが、 すぐに出来上がった曲なんです。 僕たちの自己紹介ソングにもなっているので、聴いてください。
ほんとに楽しかったよね。 出来ればこの先もこんな感じで作っていきたいなって思っています 。特にSNGはめっちゃ楽しそうにしていたもんね。
皆、全員いい顔して、アイディアも出しながら楽しんでいた。 そんな皆を見て、これからもフランクな自分達を忘れずに、 音楽を楽しんで遊んでをテーマに作っていきたいなって思いました 。
聴く人の日常に溶け込んでほしい
── 曲順にもこだわりやテーマはありますか?
僕たちの根底にあるテーマは、ライブが終わって“楽しかったな” と思ってもらえること。 今回も最初から最後まで聴いてもらったあとに、“ やっぱりフランクボックスっていいな、楽しいな”と、 思ってもらえるような順番にしました。
こういう時、YASUがうまくまとめてくれるんですよ! いつもグループの中で間をとって、バランスよく纏めてくれる。
自分がこれは嫌!ってところ以外は割と譲るし、 皆の意見を取り持つことが多いですね。バランサーです! 僕は一曲目は絶対に『フランクでええよ♪』からの『開幕宣言』 にしたかったんです。
ってカッコつけてるけど、 YASUは本当は天然で何も考えてないだけ(笑)。
── このアルバムをどんな人に、どんな風に届けたいですか?
僕たちは“日常を歌にしよう”をテーマにしているので、 聴いてくださる皆さんの日常にこの歌が溶け込んだらいいなと思っ ています。今作の楽曲も、 日常のどんなシーンにも合うと思っているので、 その時の気分に合わせて聴いてもらえたら嬉しいです。
生きていると、しんどいことや辛い時もある。 だからこそ日常の歌を届けたい。僕は『なんかいいこと』 ができたことによって、 目の前の小さな幸せに気付くことができました。
何となく日本は元気がないなと思っているけど、 そこを僕たちが変えることはまだできません。だけど、 応援してくださる皆さんやフラボを知ってくださっている人たちが 僕たちの歌で元気になってくれると嬉しい。 ライブで盛り上がっている皆さんの姿を見ても思います。 もっとこの輪が広がって大阪城ホールに突き進んでいけたら……。
ずっと掲げている目標である“ 結成して5年以内に大阪城ホールで単独ワンマンライブ” を逆算しながら、 自分たちが世の中の人に届けたいメッセージを自分たちなりに昇華 して、曲に乗せています。 この一枚で大阪城ホールを目指してくれる仲間が一人でも増えれば 嬉しいです。それに今、いろんな物が洗練されて便利になってきている。 音楽だって、ストリーミングの時代になって、 画期的な技術を使ったりと進化しています。 だけど僕たちは常に日常に寄り添いたい。 この曲を通して僕たちのことをもっと身近に感じてもらえると嬉し いです。
12ヶ所を回るツアーで、さらに結束力を深めたい。
── そしてTHE FRANK VOX VOX LETTER TOUR 2024〜フラボのレター、全国へお届けに参ります。〜 が4月6日(土)神奈川を皮切りにスタートします。 ツアーで楽しみにしていることは?
これまで東名阪でツアーをしてきましたが、今回は12ヶ所。 SNSで“ここに来てほしい”といったコメントもいただいたり、 これまで行ったことのない地域に行って、“初めまして” ができることにワクワクしています。一年間、フラボの土台を作ってきましたが、 さらにこのツアーでフラボとファンの結束力を深めることができる んじゃないかって、楽しみです。
── この一年で、ライブでも男性のお客さまや親子連れと、 ファン層が広がりましたね。 子どもが観覧できるスペースがあるのもいいです。
お母さんが好きになって来てくださる方や、 子どもが先に反応してお母さんも一緒に来てくださることが増えま した。最近ではお父さんも来てくださるんです。 ファミリーで応援してくださって嬉しいです。
最近RYO-TAが、 ライブ終わり身体がバキバキでちょっと心配(笑)。 お客さんが増えてきているから、一番頑張ってくれているんです。 なんてったって、ちびっ子からの支持率はナンバーワンですから。
踊りすぎて、腰が削れていく感じなんですよ(笑)。 いつかライブ前後にパーソナルトレーニングをつけようかなって思 ってるんです。僕が動けなくなったら役割がなくなってしまう( 笑)。この間気づいたんですが、『ブラボー』の曲の時、 僕サビ歌ってないやんって気づいてしまって。
今年から2vocal、2MCじゃなく、2vocal、1MC、 1パフォーマーでいいかもね。冗談ですけど(笑)。
オフの過ごし方からも4人の個性が浮き彫りに
── ところでオフの日、皆さんはどの様に過ごされていますか?
お酒を飲みながらYouTube見て、まったり過ごしています。 シーズンが始まったら野球観戦に行きますよ!
僕はアクティブなタイプなので、出かけたり自宅ではアニメをひたすら見て、ゲームして……。 いろいろ予定を詰め込むので、 1日終わると仕事よりも疲れて寝てしまうこともしばしば(笑)。 SNGは多趣味よね。SNGの家に遊びに行くと、 いつも何か家具などが出来上がっている。
DIYが好きなんです。最近は洗面所に合う棚を作りました。 後はメダカの世話をしたり、家具を見に行ったり、 ゲームをしたり……。だけど休みの日も何か作っている。 僕は作ることが好きなんです。 グッズデザインもさせていただいていますが、 DIYも曲づくりも全部繋がっているんだなって感じています。
正直、オフの概念が分からなくなってきているんです。 毎日何かしらやっているし、 僕は時間を作るのがめちゃくちゃ下手なので。 最近オフの日にしたのは飲み歩き。 制作期間はお酒を飲む余裕がなかったので、 この間久々に昼過ぎから一人で天満に行って、 寿司をつまんだりして飲み歩きました。気持ち良かったですね。
誘ってよ(笑)。 RYOが一人で飲み歩いているなんて知らなかった。 僕たちほぼ毎日一緒にいるからこそ、 メンバーがオフの日何をして過ごしているか知らないから。
“何をしているか”ではなく、“何を考えているか” という話ばかりしているもんね。
── 2年目のフラボは、夢に向かってさらに前進していきそうですね。 意気込みや皆さんへのメッセージをお願いします。
結成して5年以内に大阪城ホールに立つことを目標に、 1年経って、4年以内となりました。 この目標を掲げながら皆で夢を持って進んでいきたいです。 ただ遠くばかり見つめるのではなく、1日1日、 その瞬間を大切にしながら、 ファンの方々と一緒に楽しんでいると辿り着けると信じています。 地に這いつくばってでも魂を込めて歌を届けていきますので、 これからも僕たちを見守っていてください。
■リリース情報
メジャー1st Full Album『VOX LETTER』
発売日:2024年2月21日(水)
CD:¥3,300(税抜価格¥3,000)
品番:TECI-1820 POS:4988004172632
■ライブ情報
『VOX LETTER TOUR 2024〜フラボのレター、全国へお届けに参ります。〜』
4/06(土) 神奈川:横浜BAYSIS
4/07(日) 栃木:HEAVEN’S ROCK Utsunomiya 2/3(VJ-4)
4/20(土) 岐阜:岐阜club-G
5/06(月・祝) 香川:高松TOONICE
5/11(土) 福岡:福岡OP’s
5/12(日) 兵庫:MUSIC ZOO KOBE太陽と虎
5/25(土) 宮城:enn 3rd
6/08(土) 東京:Spotify O-WEST
6/22(土) 広島:広島Yise
6/23(日) 岡山:岡山CRAZYMAMA 2ndROOM
6/29(土) 愛知:新栄シャングリラ
7/07(日) 大阪:Umeda TRAD
4/06(土) 神奈川:横浜BAYSIS
4/07(日) 栃木:HEAVEN’S ROCK Utsunomiya 2/3(VJ-4)
4/20(土) 岐阜:岐阜club-G
5/06(月・祝) 香川:高松TOONICE
5/11(土) 福岡:福岡OP’s
5/12(日) 兵庫:MUSIC ZOO KOBE太陽と虎
5/25(土) 宮城:enn 3rd
6/08(土) 東京:Spotify O-WEST
6/22(土) 広島:広島Yise
6/23(日) 岡山:岡山CRAZYMAMA 2ndROOM
6/29(土) 愛知:新栄シャングリラ
7/07(日) 大阪:Umeda TRAD
■アーティスト情報
THE FRANK VOX HP:https://www.thefrankvox- official.com/
テイチクエンタテインメント:https://www. teichiku.co.jp/artist/the- frank-vox/
公式YouTube:https://youtube.com/ @thefrankvox
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インタビュー・文・撮影:ごとうまき