【シンガーソングライター優利香インタビュー】応援してくれる人が一番の原動力!「Zeppツアー目指して、走ります」

J-pop

 関西の朝の顔として知られるシンガーソングライター・優利香が徳間ジャパンコミュニケーションズから11月14日「Phostep」でメジャーデビューを果たした。

 優利香は音楽の専門学校を卒業後に音楽活動を開始。2020年にABCテレビのオーディション『OHA-1グランプリ』において、自身が書き下ろした作品「眩しい朝」がグランプリに選出され、同局の人気番組『おはよう朝日です』のテーマ曲となった(2020年〜2022年)。その後ABCホールや心斎橋BIG CATなどでワンマンライブを大成功させる中、満を持してのメジャーデビューとなった。

 ギリシャ語で“光”という意味の「Phos」と、英語で“歩み”という意味の「Step」を掛け合わせた造語のタイトル「Phostep」は、“光の歩み”という意味を持つ。まさに、新たなスタートを切る人や夢に向かう人たちへの応援ソングだ。お会いすると、ほんわかキュートな癒し系の彼女。インタビューを通して、優利香の素顔を紐解いていく。

試行錯誤して作った「Phostep」

── デビューシングル「Phostep」は聴くだけで元気になれる応援ソング。歌詞は、優利香さん自身のことが描かれているのでしょうか?

優利香
はい、自分のことを多く歌っています。聴いてくださる方にも共感してもらえるような言葉をチョイスして書きました。これまではどちらかと言うと暗い感じの歌が多かったので、メジャーデビューシングルは明るい曲にしたいと思っていました。だけど、これだ!っていう曲が生まれずに、春から50曲以上は書いたと思います。ほぼ毎日曲を作っていました。

── 毎日、詞と曲を作っていたんですか!?すごい!

優利香
私に対して多くの人が、情報番組『おはよう 朝日です』のテーマ曲「眩しい朝」のイメージを持ってくださっています。だから今回もこういう明るい曲を書こうって、ひたすら作りました。

── 詞の中で一番こだわったポイントは?

優利香
2サビの「浮かび上がった孤独やシルエットや涙も」の部分です。「Phos」は“光”。光に関連する“影”や“シルエット”というワードがお気に入りです。受験勉強や部活、何かに打ち込んで頑張っている人、学生から新社会人の方など幅広い方達に聴いてもらいたいです。

── 曲作りにおいて意識されたところは?

優利香
普段はギターを弾きながらメロディーを作ることが多いのですが、今回はメロディーとリズムの掛け合いを大切にしたくて、ドラムをDTMに打ち込んでからメロディーを作りました。リズムを意識して作ることによって、以前のように歌詞が変なところで途切れるということがなくなりました。

「Phostep」と「Lens」の共通は光

── 面白いのは、カップリング曲「Lens」と「Phostep」のタイトルに関連性があるところ。どちらも“光”がキーになっていますね。

優利香
カップリング曲のタイトルは、眼鏡屋さんに行った時に浮かびました。「Phostep」の“Phos”はギリシャ語で光。レンズを通して撮る写真の“Photegraphy”も“Phos”と“graphos”の合成語です。レンズも光の屈折によって見えるから…….。全部繋がったんですよね。

── 『Lens』は恋愛ソング。複雑な女心が描かれていますね。

優利香
恋愛ソングですがハッピーではありません。情報がありふれた世界において、人は誰しも見たくないものをピントをずらして見て生きている、ということを恋愛に置き換えて書きました。見たくないものを見たり知ったりして、一人勝手に傷つくのだけれど、そんな思いを相手は何も知らない……。ちょっとメンヘラっぽい歌詞になっています(笑)。友達の恋愛話でも耳にすることなので、きっと共感してもらえるのではないでしょうか。

── レコーディングでの印象的なエピソードはありますか?

優利香
編曲にはシャッフルビートなどが使用され、洋楽っぽい曲なので、かなり練習しました。裏クリックなども沢山聴きましたね。今回は語尾や息遣い、声色を変えて、これまでの歌い方とは違ったものになっています。

── MVの撮影は終始眩しくて目が開けられなかったとのことですが(笑)。

優利香
私が新入社員という設定でスーツを着て撮影しました。お天気も良く、楽しく撮影させていただいたのですが、10月頭とはいえまだまだ暑くて……。太陽の光が眩しくて目が開けられず、スチール写真も眩しい表情しか撮れなくて、ちょっと怒られました(笑)。私、めちゃくちゃ紫外線に弱いんですよ。

念願のメジャーデビュー。一歩一歩を大切に

── 11月15日にメジャーデビューされました。実際にメジャーデビューを果たしたことで心境の変化はありましたか?

優利香
活動を始めた時からメジャーデビューは大きな目標でした。夢を叶えることができて驚きと嬉しさと、これから頑張らなくては!という気持ちが入り混じっています。

優利香
子どもの頃から音楽が好きで歌手への憧れを漠然と抱いていました。高校生の時にその夢がはっきりと大きくなって、高校卒業後は音楽の専門学校に進学、ボイストレーニングやギター、バンドアンサンブル、オリジナル制作などを学んできました。卒業後音楽活動を開始し、ライブ活動を重ねてきました。

──優利香さんの音楽活動における原動力は?

優利香
ライブをしたり、自分の曲をいろんな人に聴いてもらうことが目標です。お客さんやメンバー、関係者の方の笑顔が原動力になっています。ファンの方も期待してくださっているので、これからも音楽を通して周りの人を笑顔にしていきたいです。

── プライベートについても教えてください。最近ハマっていることは?

優利香
猫の動画を見ることや、ポップコーンを買って家でバカ喰いすることにハマっています。普段ライブで外に出ることが多いので、オフの日は自宅でノンビリ過ごしています。

──いまの目標を教えてください。

優利香
まずZeppツアーをすることが目標です。あとはSNSを頑張ること。TikTok、youtubeなどでまずは10万人を目指して投稿を頑張って、少しでも多くの方に私の歌を知ってもらいたいです。

インタビュー・文・撮影:ごとうまき