城 南海 デビュー15周年「これからは、ありのままのナチュラルな私を出していきたい」

アーティスト
奄美大島出身のシンガー・城 南海が2024年1月24日にデビュー15周年記念アルバム『爛漫』を発売した。2023年にデジタルリリースした3作に加え、笹川美和、吉田山田、矢野まきをはじめとする多彩な才能を持つ人たちによる楽曲提供や城さん自身が作詞作曲を手がけるナンバーなど全11曲が収録されている。それぞれの楽曲への思いや制作秘話、城さんの15年の歩みと“これから”について語っていただきました。

ありのままの自分でナチュラルに

── 『爛漫』をリリースするにあたって、どのようなテーマや思いを持って取り組まれましたか?
森山直太朗さんからいただいた『産声』をコロナ禍にリリースしました。その時に、これまでいろんなものを背負っていた自分からまっさらな自分になれた感覚があって……。以来、その感覚をもっと活かしていきたい!という思いが芽生え、声の響きも歌も、自分の目線でナチュラルに歌いたいと思うようになりました。
これまでは幻想的で壮大な感じの曲が多かったのですが、今回は日常の小さな幸せや、大事な人、故郷への思いなど、日常をテーマに制作していきました。聴いてくださる皆さんに寄り添えるような曲になっていると思います。
── 城さんが作詞作曲された『陽だまりのワルツ』はまさに“日常に寄り添う”がテーマとなっていますよね。
これまでは平和を願うような曲が多かったのですが、なるべく普段使っている“喋り言葉”を用いて書いたので、自分の中では大きなチャレンジとなりました。この曲ができたことで自信に繋がりました。今後の曲作りの幅も広がると思います。
── デジタルリリースされた『柔らかな檻』『あなたへ』『愛の名前』についてお聞きします。
『柔らかな檻』は自分を大切にしてほしいというメッセージ。『あなたへ』は、四季を人生に重ねて歌っています。『愛の名前』は、人の名前も命も同じだという意味が込められていて、愛のうた三部作と呼んでいます。
── 『柔らかな檻』と『あなたへ』は作詞を山田ひろしさん、作曲を松本俊明さんのお二人が手がけられましたが、『愛の名前』はBEGINのギタリスト・島袋優さんが作曲を手がけられました。島袋さんの楽曲提供は初めてですか?
初めてご一緒させていただきました。これまでは奄美と沖縄は兄弟だけど、奄美としての良さを広めたいという気持ちがあったのですが、優さんの曲も大好きなので、こうしてご縁をいただき嬉しいです!この曲も詞が先にできたのですが、優さんの歌が入ったデモを聴いた時、驚きと感動で胸がいっぱいになりした。

『もらいもの』のメロディーは、元々は『柔らかな檻』のメロディーだった!

── 愛のうた三部作に加え、『もらいもの』も山田ひろしさんが作詞をされていますが、詞がどれも素敵ですよね。スケールが大きい。次元を超えた愛が描かれている。
そうなんですよ!人生を達観している感じですよね。裏話があって、『柔らかな檻』は詞に対して松本俊明さんが2パターンの作曲をして下さったんです。選ばれなかったもう1つのメロディーもとても良かったので、そこに歌詞をつけたのが『もらいもの』となりました。なので、山田さん&松本さんが手がけた愛の三部作としては、私の中では『もらいもの』も入っているんです。
──すごい!そんなエピソードがあるんですね。ってことは、『もらいもの』の歌詞は『柔らかな檻』のメロディーにピッタリと合うってことですね。
はい。歌おうと思ったら歌えるかもしれませんね!

 

『爛漫』は笹川さんから城さんへのメッセージ

── 笹川美和さんが作詞作曲された『爛漫』、吉田山田さん作曲の『ふしぎ種』。それぞれアーティストらしさも感じられる楽曲に仕上がっていますね。
以前、それぞれの方達とツーマンライブをさせていただきましたが、その時に楽屋で制作のお願いをしました。『爛漫』に関しては、ライブをしたことで笹川さんが私に対して感じたこと、プライベートで会って話した時の私の心情などを知った上で“これからもあなたらしく歌い続けてね”という思いを込めて書いてくださいました。曲にも笹川美和節が入っているので、ファンの方も楽しんで聴いていただけると思います。そして、吉田山田は皆をハッピーにする不思議な力を持っていると、ライブをした時に確信しました。だから今回もライブで盛り上がるような曲を書いて欲しいとお願いしました。
── どちらの曲も“種”が書かれているのですが偶然ですか?
2曲とも不思議と“種”がキーワードになっているんですよ。さらにこのアルバムのエ ンジニアさんは種村さんっていうんです!だからこのアルバムは種になるアルバム、これから咲き誇っていくんだ!というポジティブなメッセージとして受け取っています。笹川さんは私が歌が好きな気持ちを“種火”と表現してくださり、吉田山田は“ふしぎ種”と“不思議だね”をかけて言葉あそびを楽しんだりと、彼ららしいですよね。

望郷ソング『またこいよ』は三味線のみで

── 『またこいよ』は大石昌良さんのカバーですよね。三味線のみで歌っているところからも、アルバムのテーマが感じられます。
三味線を弾きながら歌うというレコーディングは初めてでした。昔、自由が丘の遊歩道などで私が三味線、大石さんがギターを弾きながら2人で歌っていたという思い出深い曲です。なので、最初はこの曲を1人で歌ってアルバムに入れる予定はなかったんですが、レコーディングしていくうちに、皆の故郷を思い出してもらうためにこの歌を歌いたいと思うようになって。故郷を思い浮かべながら聴いてくださると嬉しいです。
── 『私だけの海』は、矢野まきさんが作詞をされていますが、この曲も故郷がテーマですね。ジャケット写真とも重なります。
まさにあの写真の景色を歌った曲ですよね。子どもの頃からずっと行っている奄美にある夕日の名所で、マネージャーさんが撮ってくださった奇跡の夕日です。この歌を歌っていると、海を見つめている時間に戻ったようで安心します。矢野さんは編曲をしてくださっている松岡モトキさんの奥さまでご夫婦の共作。笑顔で歌えるような言葉で、私目線で書いてくださいました。声を重ねた曲を歌いたかったので、それも実現できて楽しかったです。
── 『さよならの唄』は、松岡さんと共に編曲を担当されている きなみうみさんが手がけられました。タイトルとは違って、軽やかで明るい曲ですね。
切ない歌詞を明るく歌っているのですが、なぜか歌いながら涙が出そうになりました。きなみうみさんは、今までの私の楽曲を全部聴いた上で、“これはない!というような曲を作りました”と言ってこの曲を書いてくださって。アルバムではピアノやベースも沢山弾いてくださっています。歌もとっても上手な人で、いつか一緒にライブをしたいなと思っています。
──『青く晴れたら』は、140文字の超短編Twitter小説を書かれている神田澪さんの作詞とのことですが。
メロディーから夜の散歩のイメージが浮かんで、神田さんに詞を書いていただきました。やっぱり物語を書く人の詞なんだなと、感嘆。新鮮でした。
── 『爛漫』を引っ提げたツアー「ウタアシビ2024〜爛漫〜」が4月14日(日)宮城を皮切りにスタートします。今回はどのようなライブになりそうですか?
爛漫は全曲歌いたいですね。皆さんと歌って遊べるような曲や15年間のこれは外せない!というような曲などを織り交ぜながら、皆さんと楽しくウタアシビできるようなコンサートにしたいです。

これまでとこれから

──歌手生活15年、変わらない部分、変わった部分は?
島時間、自分のルーツとなっている故郷・奄美の景色や思い出は変わっていません。島の原風景を大切にしたいし、奄美の魅力を広めたいという思いから奄美の民謡を歌い続けています。変化した部分は、自分の中から沸き出てくるものを、もっと表現したいと思うようになったことです。
── 歌手生活15年を振り返って、城さんの転機となったことや大変だったことは?
カラオケバトルでしょうか。番組で私を知ってカバー曲を聞いてくださったり、ライブに来てくださる方との出会いも増えました。一番辛かったのはコロナ禍で歌えなかったこと。地震などの災害時は、私に何が出来るのだろう……と悶々とした時期もありました。あとは、喉の手術もして歌えなくなるのではないかという不安もありましたし……。いろんなことを経験した15年でした。
── 今後の城 南海、どんな風に歩みたいですか?
デビューの年に、世界の民謡とつながるという作品を発売しました。15年の時を経て、改めて世界の民謡をテーマにした作品を作ってみたいなと思っています。今後もいろんな楽曲を作ってみたいし、デュオアシビに関してもしたいことが沢山!これからも奄美の魅力を広めながら自分らしく歌っていきたいです

城 南海 ウタアシビ 2024 〜爛漫〜

4月14日(日)宮城・LIVEDOME STARDUST 開場16:00開演16:30
4月28日(日)大阪・umeda TRAD 開場15:30開演16:00
4月29日(月・祝)愛知・ボトムライン 開場15:30開演16:00
5月3日(金・祝)鹿児島・CAPARVOホール 開場16:00開演16:30
5月4日(土・祝)福岡・Gate’s 7 開場15:30開演16:00
5月11日(土)東京・大手町三井ホール 開場16:30開演17:00

【リリース情報】
2024年1月24日発売
■通常盤
城 南海15周年記念アルバム『爛漫』
TECL-1007 3,300円(税込)
1 爛漫 作詞:笹川美和・作曲:笹川美和・編曲:松岡モトキ きなみうみ
2 あなたへ 作詞:山田ひろし・作曲:松本俊明・編曲:松岡モトキ きなみうみ
3 ふしぎ種 作詞:吉田山田・作曲:吉田山田・編曲:松岡モトキ きなみうみ
4 陽だまりのワルツ 作詞:城南海・作曲:城南海・編曲:松岡モトキ きなみうみ
5 柔らかな檻 作詞:山田ひろし・作曲:松本俊明・編曲:松岡モトキ きなみうみ
6 さよならの唄 作詞:きなみうみ・作曲:きなみうみ・編曲:松岡モトキ きなみうみ
7 私だけの海 作詞:矢野まき・作曲:松岡モトキ・編曲:松岡モトキ
8 もらいもの 作詞:山田ひろし・作曲:松本俊明・編曲:松岡モトキ きなみうみ
9 青く晴れたら 作詞:神田澪・作曲:扇谷研人・編曲:松岡モトキ きなみうみ
10 またこいよ 作詞:大石昌良・作曲:大石昌良・編曲:城南海
11 愛の名前 作詞:山田ひろし・作曲:島袋優・編曲:松岡モトキ きなみうみ

■テイチクオンラインショップ限定豪華盤BOXセット
城 南海 『「爛漫」15th Anniversary Deluxe Edition』
TEL-6 ¥13,200(税込)

◆  城 南海15周年記念アルバム『爛漫』CD
◆「城 南海15th Anniversary Special Movie」DVD
● duo で duo アシビ 〜十六夜〜 2023年9月30日 duo MUSIC EXCHANGE
「十六夜」/「光」/「月の庭」/「月下美人」/「国直よね姉節」
「七草の詩」/「あなたへ」/「晩秋」/「ワイド節」
●みなみのあまみさんぽ
●Music Video
「柔らかな檻」/「あなたへ」/「愛の名前」

◆フォトブック(A4サイズ)
◆アクリルスマホスタンド
◆ポートレイト(A4サイズ )

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インタビュー・文・撮影:ごとうまき