【痛い恋愛のリアルさに救われる】編集部おススメ映画『愛がなんだ』

愛がなんだ公式サイトよりhttp://aigananda.com/
エンタメ

直木賞作家・角田光代さんの同名恋愛小説を「パンとバスと2度目のハツコイ」「知らない、ふたり」「his」の今泉力哉監督で映画化2019年に公開、独立系の低予算作品としては異例の大ヒットとなり、第43回日本アカデミー賞(2020年)に新人俳優賞にノミネートされた注目の女優・岸井ゆきの、メキメキ頭角を現してきた成田凌 主演の恋愛映画。

ーあらすじー  恋をする人、失恋した人すべての人に観てほしい

28OLのテルコ(岸井ゆきの)は爽やか男子マモちゃんことマモル(成田凌)に一目惚れ。そこからテルコの恋は全力投球一直線、寝ても覚めても昼でも真夜中でも仕事中でも、失業しようが友達からの忠告も上の空、マモチャン、マモちゃん、マモチャンの中心の生活に染まっていく。そんなマモル一筋のテルコの熱い想いとは裏腹に、マモルにとってテルコはただの都合のいい女。テルコの友人 葉子(深川麻衣)、葉子を想い続けるナカハラ君(若葉竜也)、スミレさん(江口のりこ)を追いかけるマモル。それぞれの恋愛ストーリーが展開されていく

現在、Amazon prime、U-Next、TSUTAYA TVなどで配信中

 

(C)2019「愛がなんだ」製作委員会 映画.comより

誰もが経験した甘酸っぱい片思い、そしてこういう人いるいる!なキャラクターに、こういう光景あるある!なシーン。

恋は盲目と言わんばかりに全力で恋愛するテルコ。この物語は「恋が実りました。おめでとう〜っ」ていうストーリーではない。だけど特別哀しい物語でもない。面白いのがここに出てくる人の誰もが誰かに恋をしていて(違う方向をみていて)、みんな一方通行、そう理想的な恋愛模様は一切ない。そして、あるよねーこういうの。という男女のやり取り。角田光代さんの原作に今泉力哉監督の男性的な感性が加わることによりバランスよく作品が仕上がっている。

(C)2019「愛がなんだ」製作委員会 映画.comより

作品: 愛がなんだ
監督:今泉力哉
原作: 角田光代
キャスト:岸井ゆきの、成田凌、深川麻衣、若葉竜也、筒井真理子、江口のりこ
配給:エレファントハウス
オフィシャルサイト:http://aigananda.com/

KANSAIPRESS編集部から

今泉力哉監督の世界観が好きです。私も女だから、テルちゃんの気持ちはわかる。わかるけど、さすがにこれは重い・・ ・もし私が男性でテルちゃんみたいなことを女性にされたら全力で逃げてるかも(笑)

「恋なんていわばエゴとエゴのシーソゲーム」という有名な歌の歌詞にもあるように、恋愛というものは常に互いの気持ちは同じではないということ。「私(僕)を好きになって」「私を(僕を)愛して」さらに言うなら「私(俺)の男(女)」というよく聞くセリフも、その人のエゴでしかない。

「愛がなんだ」のタイトルが好き。その人の幸せを心から願い、見返りを求めずに愛せること、つまり愛なんて一方通行なものなんだ。

文/後藤麻希