【インタビュー】Offo tokyoボーカルHiiraが語る音楽と絆

アーティスト

下北沢のストリートから生まれたクリエイター集団「Offo」が、音楽にフォーカスしたユニット「Offo tokyo」として新たな地平を切り開いている。2025年2月のメジャーデビューシングル「Your Song」で一躍注目を集め、テレビ東京系ドラマ「マイ・ワンナイト・ルール」のエンディングテーマや全国30局のラジオパワープレイに選出されるなど、勢いは止まらない。4月23日(水)リリースの2ndデジタルシングル「哀とアイスブルー」と、6月18日(水)にリリースされた3rdデジタルシングル「世界は今宵を待っている」のこと、そして7月5日(土)に大阪・LIVE SPACE CONPASSで開催されるワンマンライブ「Offo tokyo One man Live “Rainy Day” -OSAKA-」を前に、ボーカルのHiiraさんにインタビュー。Offo tokyoの音楽の魅力やメンバーとの絆、ファンへの熱いメッセージなどを語ってもらった。

── Offo tokyoの成り立ちについて教えてください。もともとは下北沢で結成されたクリエイター集団「Offo」から始まったそうですね。

Hiira
そうですね。2019年に下北沢で「Offo」というクリエイター集団がスタートしたんです。当時は14~15人くらいのメンバーがいて、映像やアパレル、ダンスなど、いろんなジャンルの人が集まって「なんか楽しそうなことやろうぜ!」みたいなノリでした。ボーカリストも僕以外に3人くらいいて、曲によって歌い分けたりしていたんですけど、だんだん「やりたいことが多すぎてわかんなくなってきたな」って(笑)。そこで音楽にフォーカスしようと絞り込んで、2021年夏に今のメンバー──ボーカルの僕(Hiira)、Shota Kaya(ギター&サックス)、Seiya Ozaki(キーボード)、そしてNemo(DJ)の3人+猫1匹で「Offo tokyo」として活動を始めました。


── メンバーとの出会いはどんなきっかけだったんですか?

Hiira
下北沢の行きつけのバーや居酒屋をみんなでハシゴ酒するのが鉄板コースだったんですよ。そこに集まるクリエイターたちと自然に繋がっていって。うちの社長がやってた唐揚げ屋さんと、Seiyaがよく行ってたお店が超仲良しで、そこで出会った感じですね。なんか下北沢の街自体が、僕らを結びつけてくれたみたいな。


── Hiiraさんの経歴もユニークですよね。もともとバスケ少年だったとか?

Hiira
はい、小学校からずっとバスケに打ち込んでて、プロを目指してたんですけど、高校生の時に怪我で挫折しちゃって。そのタイミングで文化祭で歌う機会があって、体育館が満員のマンモス校でベタな曲を歌ったら、めっちゃ盛り上がったんですよ。その時の「人前で歌う気持ちよさ」が忘れられなくて、そこから音楽の道に進もうと決めたんです。大学は松山大学で、そこで軽音サークルでバンドを組んで、四国から大阪まで毎月車でライブに来ていました。インディーズ時代に大阪で築いた繋がりは今も大事で、Offo tokyoの活動にも生きていますね。


── 他のメンバーの印象を教えてください。まずはShotaさんから。

Hiira
Shotaはね、音楽におけるIQがめっちゃ高い! 天才的な作曲家です。松任谷正隆さん主催の音楽学校「マイカミュージックラボラトリー」に通っていたから音楽の専門的な知識もある。中学生の頃から「いい曲ってどうやってできてるんだろう?」って、曲を分解して分析するようなオタク気質(笑)。彼の耳はとても繊細で、僕なんかよりずっと細かく音楽を捉えているんです。ステージではギターやサックス、たまに鍵盤も弾くマルチプレイヤーで、Offo tokyoの音楽の核。オリジナルメンバーでもあって、彼のDNAがOffo tokyoそのものって感じですね。


── Seiyaさんはどんな方?

Hiira
Seiyaはうるさいやつです(笑)。お酒が入ると饒舌になって面白いんですけど、普段は緊張しいで、ライブのMCとかだとちょっと静か。鍵盤の腕はバッチリで、Shotaと音楽の趣味が似ているので、2人で「この曲のここいいよね!」って話してるのを、僕は口開けて聞いてるだけ(笑)。洋楽をガッツリ聴いてきた2人が音楽の土台を作ってくれて、僕はその上に乗っかって表現しているという感じですね。


── そして、ファンが一番気になるNemoさん! 謎多き猫のメンバーですが…?

Hiira
ほんとに何者なんだろう。諸説あるけど、Offoのプロジェクトの最初からいたんじゃないかってくらい、象徴的な存在。音楽の引き出しがめっちゃ多くて、洋楽のクラシックから最新のヒップホップまで全部聴いてる。ライブを重ねるごとに彼の「変態さ」みたいなのがプレイに出てきて、リハで僕らも「うわ、すげえ!」って驚かされるんです。見た目のインパクトもすごいけど、プレイでも毎回驚きをくれるメンバーですね。


── 「哀とアイスブルー」もオシャレでカッコいい曲ですが、どんなテーマで作られたんですか?

Hiira
Shotaからデモが来た時に「これは絶対ドライブソングだ!」って感じました。夏に窓を開けてガンガン流したいようなイメージで、僕がリリックを書いたんですけど、そのファーストインプレッションをそのまま書いた感じ。バブル期を彷彿とさせる雰囲気や、泡が割れて消えるような切なさを混ぜつつ、遊び心も入れて。ドライブしながら聴いてほしい曲ですね。


── 新曲「世界は今宵を待っている」について教えてください。どんなイメージで歌いましたか?

Hiira
この曲はOffo tokyoのこれまでの曲とは全然違う雰囲気で、初めて聴いた時は「こんな曲調、歌ったことない!」って感じでした。最初は「うまく歌わなきゃ」って気負っていたけど、やってるうちに楽しくなっちゃって。歌詞の「おもちゃ箱ひっくり返した」って部分とかまさにそう。聴いてて飽きない仕掛けが詰まってます。マンハッタンジャズや西洋劇を思わせるゴージャスな雰囲気で、Shotaがブラス系のサウンドにこだわって作ったみたい。レコーディングもたくさんのミュージシャンにサポートしてもらって、とても贅沢な曲になりました。

── この曲はライブで育ててきたとか。

Hiira
そうなんです。1~2年前からライブでやっていて、お客さんから「この曲いつ出るの?」って声が一番多かったんです。ライブで育ててきた分、レコーディングでは楽しく歌えたけど、リリックを少し変えた部分があったから、そこは新鮮な気持ちで挑戦しました。ファンにとっても待望の音源化だと思います!

 

── Hiiraさん個人について少し。もし歌手になっていなかったら、どんな人生を歩んでいたと思いますか?

Hiira
大学時代、就活で不動産業界を目指してたことがあるんです。人と話すのが好きで、高校生の時に実家の引っ越しで出会った不動産会社のお兄さんがめっちゃいい人で、憧れたんですよね。でも、学生時代組んでいたバンドのドラマーが「レールに乗っていいのかよ!」って熱く語ってくれて、漫画みたいな夜を過ごして、「やっぱり音楽だ!」って決意したんです。もし音楽やっていなかったら、不動産業界で働いてトップセールスマンになっていたかもしれません(笑)。

── 7月5日(土)の大阪ワンマンライブ「Rainy Day -OSAKA-」について教えてください。どんなライブになりそうですか?

Hiira
東京公演は渋谷でやったんですけど、タイトルの通り雨が降っちゃって(笑)。実は僕らのワンマンって、なぜか毎回雨が降るんですよ。誰が雨男かって犯人探ししたけど、結局「僕らが集まると雨になる」みたいな(笑)。梅雨時期だし、「Rainy Day」をテーマに、傘を持って歌ったり、雨の日でも「いい日だったな」って思えるライブにしたい。東京公演でも好評だった演出に加えて、大阪では新しいサプライズも用意してます。チケットはソールドアウトだけど、年末のツアーも予定してるので、ぜひ楽しみにしていてほしいです!

── 今後の目標や夢は?

Hiira
グループとしては、夏フェスに出たい! 屋外の広いステージでライブをやってみたいですね。個人的には、紅白歌合戦に出るのが夢です。僕の地元・愛媛に音楽を届けるには、あのくらいのインパクトが必要だと思うんです。実は僕、5人兄弟の真ん中で、姉2人と妹1人、弟1人がいます。長女は僕より10歳上で、末っ子とは20歳差。父と母が兄弟5人を何不自由なく育ててくれたパワーはほんとすごい!兄弟、みんな応援してくれていて、新曲が出るたびにLINEで反応が来るし、父は僕のラジオも全部聴いてるんですよ(笑)。地元の大きい会場を満員にするくらいのライブをして、家族みんなに自慢してもらえるようなアーティストになりたいです。

リリース・ライブ情報

【リリース情報】
2025年6月18日(水)「世界は今宵を待っている」
Lyrics:Shota Kaya Music:Shota Kaya Arrange:Shota Kaya / Shu Inui(ONEly Inc.)
https://Offo-tokyo.lnk.to/waiting-for-the-night_paps

【ライブ情報】
<Offo tokyo One man Live “Rainy Day”-OSAKA->
2025年7月5日(土)心斎橋LIVE SPACE CONPASS
OPEN17:00/START17:30

<Offo tokyo Live Tour 2025-2026>
2025年12月6日(土):名古屋・今池GROW
2025年12月7日(日):大阪・梅田Zeela
2026年1月18日(日):福岡・福岡OP's
2026年1月25日(日):東京・渋谷WWWX
先行チケット受付URL:https://eplus.jp/offo-tokyo-2526/

【アーティストHP・SNS】
■Official Site:https://www.offojapan.tokyo
■TikTok:https://www.tiktok.com/@offotokyo
■Instagram:https://www.instagram.com/offo_tokyo
■YouTube: https://www.youtube.com/@offotokyo
■X:https://x.com/offo_tokyo
■Label Site:https://www.teichiku.co.jp/artist/offo-tokyo/

 

 

インタビュー・文・撮影:ごとうまき